秩父鉄道の駅 その3 熊谷駅
秩父鉄道の駅シリーズ、今回は熊谷駅です。 2013/9/28 駅名標
現在のJR東日本高崎線の熊谷駅が開業したのは1883年7月28日のことで、日本鉄道第1期線が上野駅から当駅までを開業したときのことです。このとき、浦和駅、上尾駅、鴻巣駅が同時に開業しました。同年10月21日、日本鉄道第1期線は本庄まで延伸し、中間駅となりました。
1901年10月7日には1916年2月25日に秩父鉄道となる当時の初代上武鉄道が熊谷駅~寄居駅間を開業しました。1922年8月1日、北武鉄道が建設した羽生駅~行田駅間の路線が熊谷駅まで延伸、秩父鉄道に合併されました。この時点では熊谷駅を介して寄居方面、羽生方面の直通運転は不可能でしたが、1973年5月1日にホームが改良され、直通運転が可能となりました。1982年11月15日の上越新幹線開業の際に駅の構造も改良され、国鉄と秩父鉄道の改札が分離されました。
熊谷駅には妻沼までの東武熊谷線も乗り入れていました。この路線は大日本帝国陸海軍の命令により、太田市の中島飛行機への要因・資材輸送のために熊谷駅~西小泉(東武小泉線)間が計画され、第一期工事区間として熊谷駅~妻沼駅間が1943年12月5日に開業したものでした。その後、利根川の架橋工事を残して終戦を迎えました。戦後、東武鉄道としては計画通り西小泉までの全線開通も検討しましたが、赤字続きの路線、唯一の非電化路線、また熊谷駅のホームは秩父鉄道のホームを借りていたことなどから、1983年6月1日で廃止となりました。
島式ホーム1面2線の地上駅でJR駅から番線番号は続いて、5,6番線となっています。東武熊谷線があった頃は5番線のホーム中ほどで線路は分断され、上熊谷側が東武線、持田側が秩父線という使用状態でした。
2010/4/25
6番線の南側には留置線が4本あり、秩父本線で活躍する主力車両を眺めることが可能です。 2013/9/28 上熊谷方の留置線
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