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2021年9月 6日 (月)

秩父鉄道の駅 その9 上長瀞駅と荒川貨物支線

秩父鉄道の駅シリーズ、今回は上長瀞駅です。

210731_20210905093801 2021/7/31 駅名標

9月3日の記事で触れましたが、上武鉄道は1911年9月14日、波久礼駅から、宝登山(現、長瀞)駅を経て、秩父駅(初代秩父駅、後に初代国神駅、最終的に荒川駅)までを開業しました。

このときの路線は宝登山(現、長瀞)駅から荒川の流れに沿って、右へカーブし、現在の秩父本線を潜り、親鼻橋の北側で国道140号とクロスし、現在、ウオーターパーク長瀞がある付近に至るものでした。その先は尾坂を越え、赤平川、尾田蒔、秩父の中心部を目指す計画でしたが、尾坂の地盤は蛇紋岩からなる軟弱地盤地帯となり、路線変更することになりました。

路線変更後は宝登山(現、長瀞)駅を出発後、右手に進路を取り、荒川を渡り、荒川の南側を親鼻、皆野から大宮(現、秩父)駅に至るルートで1914年10月27日に開業しました。これに伴い、従来の秩父駅は国神駅に改称、宝登山駅~国神駅間の旅客営業は廃止されました。現在の上長瀞駅が国神駅(2代)として開業したのは1915年12月29日のことで旅客営業廃止となった従来の路線は貨物支線となり、初代国神駅は荒川駅に再度、改称されました。貨物支線は秩父めいせんの輸送なっどに使用され、荒川駅では船から貨車への貨物の積み替えが行われたようです。しかしその貨物路線も1926年6月19日に廃止となりました。2代目国神駅が上長瀞駅に改称されたのは1928年5月15日のことでした。

7500-7506-210731 2021/7/31 上長瀞駅に停車中の7506F

210731_20210905094301 2021/7/31 ホームは大きくカーブしています

210731_20210905094001 2021/7/31 上長瀞駅を出発すると現在の本線はすぐに荒川を渡ります。

Dsc01624 2016/8/5 荒川橋梁 ライン下りの船から

Dsc01638_20210905094201
新線は延長167mのプレートガーター橋で荒川を渡ります。高さは川面から20mあり、橋脚は下部3段が煉瓦積み、最上段はコンクリート製となっています。建設当初は4段とも煉瓦積みだったようです。

5000-5203-210731-2 2021/7/31 荒川の対岸から 5003F

100-210731-2 ヲキフ100形をラストに秩父本線を上る貨物列車

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