小名木川に沿って歩く その4 荒川ロックゲート
小名木川に沿って歩くシリーズ、今回は1995年に設置された荒川ロックゲートの話題です。 2021/8/31
1930年の荒川放水路の完成で荒川と旧中川・小名木川の水位差が生じたため、当時盛んだった水上交通ルートを確保するために小松川閘門、小名木川閘門が設置され、対岸の新川にも船堀閘門が設置されました。 荒川側の水門 奥が下流、東京湾方向
水門から荒川を見る 右手が下流
巨大な水門の扉 東京湾の干満の差で最大水位差は3.1mにもなるそうです。A.P.はArakawa Peil 荒川工事基準面
奥が旧中川川、この閘門の水位がエレベーターのように変化し、違う水位の川の間を移動可能にしている。
この閘室に入るサイズの船しか通行はできません。
厳密には 長さ 55m以下、幅員 12m以下、高さ 前扉において A.P. ( Arakawa Peil 荒川工事基準面 ) +6.6m以下 後扉において A.P.+4.0m 以下、船底高 前扉において A.P. -2.5m 以上 後扉において A.P.-3.5m 以上 旧中川川の水門
明治期以降、小名木川沿いの城東地区は工業地帯として発展しましたが、地下水の過剰な吸い上げにより、地盤が最大で4.5mも沈下し、東京湾の平均海面よりも低い江東ゼロメートル地帯となりました。そのために小名木川をはじめ関係する河川の堤防は嵩上げされましたが、大地震等で堤防が破壊されると大水害に見舞われる危険性がありました。 旧中川側の閘門入り口に掲示されている通行制限と標識
水害対策の一環として小名木川に扇橋閘門、旧中川に荒川ロックゲートを設け、小名木川、旧中川、横十間川、北十間川(北十間川樋門以東)の水位が約1m下げられました。と同時に荒川ロックゲートにより、船の通行が可能となり、震災との災害時の救援物資の輸送路の確保にも貢献しました。
次の機会には船でこの閘門を通過できればと思います。
東京水辺ライン 江戸・東京 ぶらり旅(土曜日の特定日運航)
両国 - 越中島 - 明石町・聖路加ガーデン前 - 浜離宮 - お台場海浜公園 - (有明西運河経由) - 東京ビッグサイト - 葛西臨海公園 - (荒川ロックゲート経由) - 平井 - (隅田水門通過) - 千住 - 桜橋 - 両国 が通過しているようです。
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