小名木川に沿って歩く その10 再び運河同士の交差点へ
小名木川に沿って歩く旅、扇橋閘門の西側では水位が1m程度高くなっているので、交差する道路の風景も随分変わります。
2021/8/31 先日、小名木川クローバー橋の記事でアップした写真ですが、参考にもう一回上げます。
第一点は横十間川を境に東側が旧城東区、西側が旧深川区ですが小名木川を渡る幹線道路の数は3本ずつで同じですが、それ以外に架かる橋の数に大きな違いがあります。その事も関係していると思いますが、運河との交差点がそれぞれ1か所ずつあり、横十間川との交差点には小名木川クローバー橋が架けられ我々のような小名木川に沿って歩く人間には便利になっているのに対して、横十間川との交差点にはそういった橋はなく、ちょっと遠回りをしなくてはなりません。
扇橋閘門のすぐすぐ西側に架かるのは新扇橋です。1929年、関東大震災復興橋梁として架けられた1径間鋼製ランガ―アーチのトラス橋です。1973年3月に改修工事が行われました。ランガ―アーチ橋とは、アーチ橋はアーチと柱の組み合わせで桁を吊り下げ、もしくは支えていますがアーチ部分の部材が太くアーチ部分で支えているのがローゼ桁橋というのに対し、ランガ―桁橋はアーチ部分の部材が細いものを言います。
少し歩くと大横川の交差部分に着きます。左手が小名木川隅田川方向、右奥が大横川錦糸町方向。
大横川を超えるには大横川に沿って南下し、
小名木川に沿って南側を走っている清州橋通りが越えている扇橋を渡ります。
横十間川のように正確な掘削年代は不明ですが、江戸時代に堅川と大川(隅田川)の間の十万坪と呼ばれる葦原を流れていた川を整備した運河で明治時代以降は東京湾に来航する貨物船の荷物を移し替えた艀が行き交い賑わいを見せていました。大戦中、戦後は東京湾や他の運河を掘った浚渫が放棄され川床が上昇、さらに1951年以降は地盤沈下のため橋桁が下がり、船の通航が難しい状態となりました。
東大島のあたりではかなり西に見えた東京スカイツリーも大横川からは北北東方向に見えます。
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コメント
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緊急事態宣言が解除されたとすると、飲食店での酒類が解禁すると期待されるでしょう。
弊社もその事を望んでおりますが、休日お出かけパス等の旅行へ行ってご当地グルメを楽しむかどうかは、まだまだ検討中です。
投稿: (株)上村工業 | 2021年9月28日 (火) 12時30分
(株)上村工業さま、おはようございます。
9月30日を以って、すべてのコロナウイルス蔓延防止に関する措置が解除されるようですね。確かに最近の新規感染者の数は減っていますが、医療関係の逼迫度合いは決して改善されていないようです。こういう時こそ、きちんと検査を行い、無症状感染者をピックアップして新たな蔓延の防止に備えるのが行政機関の役割ではと思うのですが。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2021年9月29日 (水) 09時27分