置換えまであと僅か、相模線205系500番台R1編成に「相模線100周年HM」
相模川の砂利輸送を目的として相模鉄道が茅ケ崎駅から川寒川駅間を1921年9月28日に開業してから今年で100年になります。当初は軽便鉄道でしたが、1924年に会社定款が変更され地方鉄道になりました。1926年4月1日は寒川駅~倉見駅間が延伸開業、7月15日には倉見駅~厚木駅、1931年4月29日、厚木駅~橋本駅間が開業し、全通しました。
太平洋戦争が勃発し、都心が攻撃された場合の東海道~中央~高崎線を結ぶ迂回ルートの確保として相模線は1944年6月1日、国有化され運輸通信省鉄道総局管轄の相模線となりました。
茅ケ崎~橋本間33.3kmの他、かつては寒川駅から川寒川駅までの川寒川支線(0.9km、1931年11月1日に廃止)と寒川駅~西寒川駅までの寒川支線(1.5km、1984年3月31日廃止)が存在しました。
沿線は1980年代以降、ベッドタウン化されますが、それまでは相模原市が人口20万人、厚木市が8.9万人と少なく、相模川の砂利採掘が禁止された1960年以降は貨物輸送量も少なく、1971年度の営業収支は関東地方の国鉄線では鹿島線の634、木原線の459に次ぐ第3位の赤字線でした。それでも第三セクター化されずに来れたのは厚木市の日産自動車工場製の自動車輸送をまかなうためでした。
首都圏路線として国鉄時代は非電化のまま残され、民営化され1991年3月16日JR東日本のもとで全線電化されました。
2021/10/11 海老名 9月28日からR1編成に掲出された相模線100周年HM
2021/10/11 橋本到着後は八王子方に引き上げ、駅横のの電留線に入線して昼過ぎまで休憩
電化で投入されたのが205系500番台で、R1~R13の4両編成13本が投入され、今年で投入から30年が経ちますが、11月18日からはE131系500番台に置き換えられる予定であることがアナウンスされています。
相模線100周年を記念し、9月28日まではぬりえアート展が開催され、9月28日からはR1編成にHMの掲出、さらに車内には沿線の小学生による205系500系のぬりえアートが掲出されています。
武蔵野線で長く活躍した205系も全編成撤退し、残すところは相模線、東北本線・日光線などでの活躍となった205系ですがそれらもE131系への置き換えがアナウンスされています。
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コメント
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B 767-281様お早うございます。205系500番台、最初は豊田配置でしたので登場時を良く覚えています。前面が独特なので、何となく下膨れに見えるのが面白いです。最初電化時点の訓練では103系が使用されていたのでてっきり京浜東北線辺りの103系が転用されてくると思っていたら、いきなり新車だったので驚きました。東日本も減収で車輌の新製計画に変更があると言う話で、今後どうなるか注目しています。
投稿: 細井忠邦 | 2021年10月13日 (水) 06時22分
細井忠邦さま、おはようございます。
それまで非電化で首都圏ではかなり冷遇されていた相模線にいきなり205系の新車が投入されたときは私も驚きました。同じように京浜東北線のお古あたりが編成短縮して転用されるのかと思っていました。あれから早いもので30年ですね。
コロナの影響は鉄道会社に減収という大きなショックをもたらしていますが、
これからはリニアの駅が橋本にできることもあり、沿線も変わる可能性はありますね。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2021年10月14日 (木) 04時12分