6000系置き換えのため1990年から導入された8000系
今回は先日紹介した9000系と同様に、6000系の置き換えを目的に開発、1990年から導入された8000系です。
西武鉄道で言えば2000N系と同じ頃に製造された車両ですが、こちらは既にGTO-VVVFインバータ方式となっています。ちなみに西武鉄道では山口線用の8500系が最初にVVVF方式となり、本線使用車では6000系が最初でした。
コンセプトは「21世紀になっても通用する車両」で1999年までに日立製作所が製造を担当し、10両編成13本が登場し、1993年に9000系が登場した後も並行して増備が進められました。
主要諸元
最高運転速度 100 km/h
設計最高速度 110 km/h
起動加速度 3.0 km/h/s
減速度(常用) 3.5 km/h/s
減速度(非常) 4.5 km/h/s
編成定員 1,522人(標準)
全長 20,000 mm 20,200 mm(先頭車)
全幅 3,000 mm
車体幅 2,930 mm
全高 4,050 mm 4,149 mm(パンタグラフ搭載車)
台車 ロールゴム式空気ばね台車
主電動機 かご形三相誘導電動機(HSV-03型)
主電動機出力 150 kW
駆動方式 直角カルダン駆動
歯車比 49:10
編成出力 3,600 kW (6M4T)
制御方式 VVVFインバータ制御
制動装置 遅れ込め制御付き回生ブレーキ併用電気指令式ブレーキ・保安ブレーキ
保安装置 自動列車停止装置 (ATS-P型) 列車無線 EB装置 デッドマン装置 TASC装置
車体はアルミニウム合金製で登場時は白を基調に赤のラインを纏っていました。駆動方式は2代目3000系~5000系~6000系~7000系と続いた直角カルダン駆動方式が採用されました。 2021/9/10 海老名 8701編成
2007年から2014年にかけ、相鉄グループの新CI導入に伴いグループカラーへの変更が行われ、8701編成は2008年8月に塗装変更されました。 2018/9/24 二俣川 8702編成
この編成は2020年4月21日付で廃車となりました。その後、8704編成(2021/1/19)、8703編成 (2021/3/12)と老朽化による廃車が進んでいます。
8707編成は2004年3月に湘南台駅構内でレール削正車と衝突し、系列初の廃車となりました。その代替として10000系10両編成、10708編成が製造されました。 2018/9/28 天王町 8708編成
2021/10/23 西谷 8709編成
2020年から9000系に続き、デザインブランドアッププロジェクトが開始され、内外装のリニューアルが行われ、2025年度までに8708以降の編成をYNB塗装化するとのことで、8709編成は2020年3月11日付で実施されました。
前照灯は上部に移され、急行灯は廃止、尾灯の形状も変更されました。種別・行先表示器はフルカラーLED化されました。スカートの形状も変化しました。
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