相模鉄道の駅 その8 海老名駅
相模鉄道の駅シリーズ、今回は現在の相鉄本線の終着駅、海老名駅です。
2018/9/24
現在は小田急・小田原線、相模鉄道・相鉄本線、JR東日本・相模線の3社3線が乗り入れる駅ですが、複雑な歴史を抱えている駅のようです。
これまで何回か登場してきているように神中鉄道が二俣川から開業した際の終着駅は厚木駅で、海老名駅ではありませんでした。最初にこの地に鉄道を通したのは小田原急行鉄道(現在の小田急電鉄)で1927年4月1日に小田急小田原線が全線開業しました。
1941年1月20日、神中鉄道が相模国分駅~海老名駅間の新設に着手し、同年11月25日に小田急小田原線の相模厚木駅までの乗り入れのために、海老名駅を開業しました。この時点では小田急小田原線の列車は海老名駅には停車しませんでした。1943年4月1日、小田急は隣接していた海老名国分駅を廃止し、海老名駅を小田原線の駅として営業開始しました。
2019/5/25 小田急のホームからみた相鉄海老名駅に停車する11000系
一方、茅ケ崎から厚木までを開業していた相模鉄道は1931年4月29日、厚木~橋本間を開業し、現在の相模線の全線を開業しましたが、1944年6月1日、戦時買収で国有化され、運輸通信省鉄道総局管轄の相模線となりました。1943年4月1日、神中鉄道が相模鉄道と合併し、現在の相鉄本線が相模鉄道神中線となりました。1964年11月5日、列車本数の増加の影響もあって、相模鉄道の小田急線本厚木までの乗り入れは中止されました。
2021/9/10 小田急海老名車両基地 相鉄の厚木線はこの車両基地の向こう側を走っています。
1972年12月18日、小田急海老名駅は全ての急行の停車駅となり、同時に海老名電車基地の使用が開始されました。1973年12月21日には小田急の駅が小田原方向に約400m移転しました。相模鉄道の駅も同じタイミングで南西方向に約300m移転しました。
国鉄相模線の海老名駅は1987年3月21日に開業した駅で、僅か11日で民営化されました。
2018/9/24 現時点で新駅舎の完成予定は2026年度となっています。
相模鉄道では2018年頃から駅改良工事が行われており、現在は頭端式1面2線の地上駅で、改札口は南側頭端部一か所のみですが、改良工事完工後には橋上駅となり、出口も1号車側にも設置されるとのことです。
2018/9/24 時点での改札口
2021/9/10 時点での改札口 2020年6月に改札口の位置が約30m、横浜寄りに移動しました。
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