通勤電車シリーズ 103系 32 武蔵野線 part2
常磐線の415系に続く記事として何をターゲットにしようかと思案した結果、E131系の導入で終焉の時が迫っている205系が候補に挙がり、205系の話題なら、武蔵野線、相模線、東北本線・日光線の205系各番台で行こうということかと思い、過去ログを調べると武蔵野線に関しては2015年10月5日の記事で国鉄民営化直前の状況までをpart1にしていたので、少し間が空きますが2001年から2005年くらいまでの103系から205系に移行する時期に関して、纏めておこうと思い今回の記事にしました。
武蔵野線に最初に103系が投入されたのは1980年6月のことで、このとき6連が1本入りました。1984年からは本格的導入がはじまり、開業当初から活躍していた101系1000番台を置き換えてゆきました。1986年3月には輸送力増強用に中央線快速用の201系6連が3本投入されました。このとき、豊田電車区受け持ちの武蔵野線、青梅線、五日市線の6連運用が共通化されました。103系投入により、101系の置き換えが完了し、1986年10月26日、101系1000番台の「さよなら運転」が開催されました。103系の冷房改造も推進されている時期で、武蔵野線の冷房化も一気に進みました。
←東京・新習志野・南船橋 府中本町→
1993年3月18日ダイヤ改正時の豊田電車区 103系 8連と6連 編成表
なお、1993年以降豊田電車区の編成番号は更新されており、写真の編成番号とは一致しません。
1988年12月1日、京葉線の新木場-南船橋間、市川塩浜-西船橋間が開通し、武蔵野線の西船橋-南船橋間、および西船橋-新木場間への直通運転が開始され、京葉線に合わせて武蔵野線車両へのATS-Pの搭載がなされました。1990年3月10日には京葉線が東京駅まで開業し、武蔵野線も東京駅まで延長運転されるようになりました。1991年10月からは103系初期車の代替、冷房化推進のため205系8連5本が投入されました。ただ、駅ホームの延長工事の関係などから当初は6連で使用され、同年12月から8連化されました。このとき103系の15本8連化されました。
西国分寺方面 小平トンネル
1991年10月の冠水事故後、架線梁が両側の壁を抑え込むように設置されています。
ちょうどこの頃、1991年10月11日夜のことですが折から接近していた台風21号による豪雨で新小平駅の地下水圧が上昇、駅が水没する事態となりました。府中本町-西国分寺、新秋津以東での折り返し運転となりましたが、2か月後の12月12日から営業運転を再開することができました。103系がすべて8連化されたのは1996年12月1日のダイヤ改正からでした。 2005/2/27 ケヨE7編成 クハ140+M'M-444/289+M'M-820/664+M'M-268/144+クハ141
明日以降の記事で触れますが、2004年3月13日付で武蔵野線用103系214両、205系102両が豊田区から京葉電車区に転属しました。
2003/3/21 府中本町 ケヨE34編成 クハ-637+M'M-352/197+M'M-360/205+T-247+クモハ-146
この頃のクモハ103はATS-P取り付けのため、-139以外は運行窓が埋められていました。
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コメント
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B767−281様 今晩は。武蔵野線の103系、国鉄時代末期まで結構記録しています。お示しいただいた編成表の中ではE10編成のクハ13、14番のある意味里帰り(関東へと言う意味で)には驚きました。最初は京阪神緩行線のスカイブルーのままで働いていました。確かE20の編成のいうち6両は武蔵野線最初の冷房車だったように思います。その他101系1000番台置き換えの最終段階で、103系試作冷房編成のクハ178、179番が貸し出しとして武蔵野線を走ったのも記憶しています。各色の混色編成が賑やかだったのも懐かしいです。一つ戻って415系1500番代の50Hz限定車、私も415系を名乗るのには違和感を覚えます。403系1500番台でもよかったのかもしれません。
投稿: 細井忠邦 | 2022年1月20日 (木) 20時22分
細井忠邦さま、おはようございます。
国鉄からJRへ移行する1980年代の武蔵野線、武蔵野線に限らないかもしれませんが転属した103系の塗り替え前の活躍、さぞいろいろなカラーが混じっていてにぎやかだったのかと思います。特に試作冷房車のクハの活躍なんかも興味深いですね。今間ら思えばなぜあのころ、少しでも鉄道写真を撮っていなかったのかと悔やむことしきりです。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2022年1月21日 (金) 07時44分