通勤電車シリーズ 205系 39 東北本線・日光線用 600番台の登場 part1 東北本線 小金井~宇都宮~黒磯間
昨日の記事にあるように首都圏の205系の中で大転配の後、最も早く205系の置き換えが始まったのは京葉車両センターの京葉・外房・内房線用編成でした。
ケヨ1~10編成とハエ編成2本からの205系600番台への改造
メルヒェン顔と言われた新製配置編成12本のうち、まずケヨ11、ケヨ12編成が全車両廃車となった後、おそらくケヨ1~10編成から、東北・日光線向け600番台改造案が出たのかと思います。当初は4両編成、10本改造(東北線6本、日光線4本)の計画が途中から12本に変更されたのではと思います。そのため、10本分の転属が終了した後、少し時間をおいて追加分の2本の改造が行われ、それらの原資は埼京線の編成となり、顔もメルヒェンではなく原形顔となりました。
東北本線の黒磯開業は1886年12月1日、私鉄の日本鉄道によるもので当時は奥州線と言われていました。1959年5月22日に黒磯まで直流電化されました。同年7月1日には黒磯から先、白河まで交流電化され、黒磯駅は交直流地上切り替え駅となりました。黒磯までが直流電化されたのは那須御用邸まで直通列車を運転する必要からだったと言われています。電化開業以来、小金井から黒磯までの運転は宇都宮運転所、小山電車区、新前橋電車区の80系、115系、107系、211系が担当し、115系引退後はE231系、E233系も担当して来ましたが、2013年8月24日から205系600番台が投入され、211系の運用がなくなりました。
2003/5/17 矢板~野崎間 115系300番台 Y377編成
2003/4/9 黒磯 107系0番台 N1編成
2006/3/12 黒磯 107系 100番台 R1編成
2006/8/5 黒磯 211系3000番台 A01編成
2017/3/3 宇都宮 駅横の電留線で休む205系600番台 カラーは東北線用の湘南色と日光線用のクリーム・ゴールド・ルビーブラウンの2種類が用意されました。
205系600番台改造に当たっては
・パンタグラフのシングルアーム化
・帯色の変更
・車椅子対応のトイレ設置
・車椅子スペースの設置
・運行番号表示器のLED化
・側扉の半自動化対応ボタンの設置
・ドアチャイムの追加
運転関係では
・抑速ブレーキと耐雪ブレーキの追加
・増粘着材噴射装置(セラジェット)の設置
・霜取り用パンタグラフの設置
・ヒーターの増強 が行われました。
最後まで読んで戴きありがとうございます。
上のリンクをクリックされると面白い鉄道記事満載のブログ村。もしくは鉄道コムに飛ぶことができます。
« 通勤電車シリーズ 205系 38 京葉線205系置き換え | トップページ | 通勤電車シリーズ 205系 40 東北本線・日光線用 600番台の登場 part2 メルヒェン顔に湘南帯 »
「通勤電車」カテゴリの記事
- 2023年夏と2024年冬の名古屋旅行 その23 豊橋鉄道渥美線に乗車(2024.03.12)
- 2023年夏と2024年冬の名古屋旅行 その22 静岡鉄道 車両編 A3000形(2024.03.11)
- 2023年夏と2024年冬の名古屋旅行 その21 静岡鉄道 車両編 1000形(2024.03.07)
- 常磐線快速E231系のHM装着や変わった編成札の話題(2022.06.22)
- 通勤電車シリーズ 205系 54 武蔵野線205系編成の撤退 part3 2019年度、2020年度に運用離脱した編成(2022.04.26)
「近郊形電車」カテゴリの記事
- 通勤電車シリーズ 205系 41 東北本線・日光線用 600番台の登場 part3 107系の塗色を継承した600番台(2022.03.28)
- 通勤電車シリーズ 205系 39 東北本線・日光線用 600番台の登場 part1 東北本線 小金井~宇都宮~黒磯間(2022.03.23)
- 2021年春、再び信州へ しなの鉄道と小海線の旅 7 戸倉車両基地(2021.05.05)
- 2021年春、再び信州へ しなの鉄道と小海線の旅 6 戸倉駅へ(2021.05.04)
- 2021年春、再び信州へ しなの鉄道と小海線の旅 5 軽井沢駅でSR1系一般車に遭遇、乗車(2021.05.03)
「電車205系」カテゴリの記事
- E491系 East i-E を豊田駅にて撮影する part1(2022.06.07)
- JR東日本 鶴見駅 鶴見線乗り換えの中間改札口が無くなっていたとは知りませんでした(2022.05.12)
- 通勤電車シリーズ 205系 54 武蔵野線205系編成の撤退 part3 2019年度、2020年度に運用離脱した編成(2022.04.26)
- 通勤電車シリーズ 205系 53 武蔵野線205系編成の撤退 part2 2017年度、2018年度に運用離脱した編成(2022.04.22)
- 通勤電車シリーズ 205系 52 武蔵野線205系編成の撤退 part1 編成ごとの装備、内装の違い(2022.04.21)
「電車107系」カテゴリの記事
- 通勤電車シリーズ 205系 41 東北本線・日光線用 600番台の登場 part3 107系の塗色を継承した600番台(2022.03.28)
- 通勤電車シリーズ 205系 39 東北本線・日光線用 600番台の登場 part1 東北本線 小金井~宇都宮~黒磯間(2022.03.23)
- 東京総合車両センター公開 その3 首都圏直流電車の主電動機 part3 MT54(2015.11.26)
- 青春18切符で日光線小旅行 その1(2013.07.28)
- 2013/5/25 JRおおみや鉄道ふれあいフェア 2013 その1(2013.05.26)
「電車115系」カテゴリの記事
- 武蔵野線を走る2本のE653系「特急」 その1 特急「鎌倉」(2024.04.15)
- 広島~下関間の山陽本線直流区間で活躍した近郊形電車 その2 115系の時代(2023.09.20)
- 2023年 北九州旅行 その46 下関地区で活躍するJR西日本の115系 その3 前後非対称の2連 T編成(2023.09.12)
- 2023年 北九州旅行 その45 下関地区で活躍するJR西日本の115系 その2 117系由来のモハ115/114-3500番台組込編成(2023.09.11)
- 2023年 北九州旅行 その44 下関地区で活躍するJR西日本の115系 その1 オリジナル3000番台で構成される編成(2023.09.07)
「電車211系」カテゴリの記事
- 速報版 2024年晩夏 京都の旅 1日 台風の進路に悩まされた往路(2024.09.03)
- 2022年夏 名古屋遠征 JR東海 静岡車両区に転属した313系8500番台 S1~S6編成(2022.09.19)
- 2022年夏 名古屋遠征 沼津にて313系8500番台と遭遇(2022.08.18)
- 通勤電車シリーズ 205系 49 富士急行への譲渡 part2 6502編成 トーマスランド20周年記念号(2022.04.18)
- 通勤電車シリーズ 205系 39 東北本線・日光線用 600番台の登場 part1 東北本線 小金井~宇都宮~黒磯間(2022.03.23)
コメント
« 通勤電車シリーズ 205系 38 京葉線205系置き換え | トップページ | 通勤電車シリーズ 205系 40 東北本線・日光線用 600番台の登場 part2 メルヒェン顔に湘南帯 »
B767−281様 今晩は。タイミング良く「旅と鉄道増刊4月号」が205系になっています。このシリーズ、本のサイズが変わったり、本の名前が「旅鉄車両ファイル」となったり迷走感はありますが、なかなか読み応えがあります。中でも実際に運転に関わった乗務員の方々のお話は面白いです。所謂公式文書に表れる性能ではなく、実際運転した時の性能がよくわかります。205系に関してはやはり武蔵野線の5000番台は飛び抜けて性能の良い電車だったようです。いずれにしても車両について今までになかった細かい解説は素晴らしいです。
投稿: 細井忠邦 | 2022年3月23日 (水) 21時24分
細井忠邦さま、おはようございます。
そうでしたか、この3月のダイヤ改正で相模線、東北本線、日光線から205系が撤退したために特集が組まれたのですね。
確かに乗務員の方々が実際に運転されてどういう感覚を持たれたかというのは貴重ですね。編成の構成や線路状況にもよるかと思いますが、後世に残しておきたい貴重な記録になると思います。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2022年3月24日 (木) 04時59分