通勤電車シリーズ 205系 31 川越電車区・車両センターからのサハ205の転出
2003年度~2005年度にかけて行われた205系の大転配は山手電車区(東京総合車両センター)からの205系の転出だけではなく、川越電車区(川越車両センター)の埼京線編成にサハ204、6扉車を組み込むため、それまで組み込まれていたサハ205の捻出、転出がありました。今回はその動きを見てゆきます。
この関係で最初に動いたのはサハ204-902でした。同車は1996年度、第42編成が埼京線に転出した際に同編成に組み込まれていたサハ204-42が編成から抜かれ、第49編成に組み込まれ、同編成に組み込まれていたサハ204-902が保留車となりました。そのサハ204-902が2001年6月30日付で川越電車区に転出、ハエ8編成に組み込まれました。帯色がウグイス色(黄緑6号)から、緑15号に変更され、客室側扉上部にあったモニター画面が埋め込まれ、サハ204試作車だけの側扉締切り表示灯も埋め込まれ、2001年8月6日から営業運転に就きました。
このときにハエ8編成から抜かれたのがサハ205-161でこの車両を種車に鶴見線用クハ205-1101への先行改造が鎌倉総合車両所で施工され、2002年3月29日に竣工しました(2022年2月15日の記事)。これ以降、山手電車区から転出する11両編成のうち、サハ204は川越電車区に転入(ヤテ30編成以外)という流れが確立し、クハ205-1101で確立したステンレス製中間車両への運転台取り付け工事も、南武支線用、クモハ205/204-1000番台、仙石線用クハ205/204-3100番台、南武線用クハ205/204-1200番台、鶴見線用クモハ204-1100番台と発展し、大井、大宮、郡山、土崎工場で分担して先頭車改造が行われて行くことになりました。
川越電車区からのサハ204組込に連動したサハ205の転出
サハ204の組み込みはハエ8編成から始まり、ヤテ2編成ごとに、番号順に進みました。ハエ31編成は元々、ヤテ17編成であり、同編成に組み込まれていたサハ205-33,34は川越区に配置されることなく、土崎工場に送られ、改造工事に回ったものと思われます。埼京線用の205系編成は元々、川越区に新製配置された編成、東中野事故の関係で一旦、三鷹区に配置され、転入した編成(ハエ7、ハエ9)と山手電車区から転属のハエ31編成の26編成にサハ204が組み込まれ、残りのハエ26、27、28(いずれも浦和電車区からの転入)、ハエ29,30,32(山手電車区、東京総合車両センターからの転入)編成にはサハ204の組み込みはなされませんでした。
そして、編成表のデータによれば昨日の記事にある、トウ1~4編成のサハ204-1~4に関しては車両自身の川越車両センター配置は2005年度中で帯色変更も2005年8月1日、17日にそれぞれ施工されていましたが、ハエ1,2編成への組み込みは2007年11月3日、2008年2月9日になってのことでした。これはハエ1、ハエ2編成に組み込まれていたサハ205-146~149の処遇が決まらなかったためのようで、同車はハエ32編成のサハ205-107,108、ハエ26編成のサハ205-220,221が2008年6月19日付で廃車されるのと入れ替わりにハエ32、ハエ26編成に組み込まれ、それによる空きでハエ1,2編成にサハ204が組み込まれました。
2012/9/21 浮間舟渡 ハエ32編成 2008年にハエ1編成のサハ205を組み込んだ編成 他の車両は元トウ54編成
2013/2/24 原宿 ハエ26編成 ハエ32編成同様、元々のサハを廃車にしてハエ2編成のサハ205を組み込んだ編成
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