通勤電車シリーズ 205系 41 東北本線・日光線用 600番台の登場 part3 107系の塗色を継承した600番台
日光線は当初、日光鉄道会社により計画され、その計画を引き継ぐ形で日本鉄道が1890年6月1日に宇都宮駅~今市駅間を開業、このときに砥上駅・鹿沼駅・文挟駅・今市駅が開業し、同年8月1日に日光駅までが延伸開業しました。1906年11月1日、国有化され、官有鉄道となりました。1909年10月12日、線路名称規定により、日光線と命名、全線電化は1959年9月22日でした。
電化前はキハ45000形(後のキハ10系)快速が上野~日光間に投入され、エンジン2台搭載のキハ44800形(後のキハ55系)準急が同区間に投入され、所要時間は大幅に短縮されました。電化後はローカル運用で31系、40系、70系、80系、115系、上野からの直通準急「日光」には157系が投入されました。さらに伊東~東京~日光間に「湘南日光」、新宿~日光間に「中禅寺」、黒磯~日光間の快速にも157系は充当されました。この頃は東武鉄道との間で日光戦争が行われていましたが、全線単線であり、宇都宮でスイッチバックする線形の不利さから、軍配は東武鉄道に上がり、157系は撤退、165系が置き換えで登場、急行「日光」として使用されました。
107系がローカル運用に登場したのは1988年のことでした。ただ、小山車両センターの107系0番台は予備車が不足気味だったので、新前橋(高崎車両センター)の100番台や115系が運用に入ることがありました。また、烏山線用のキハ40形1000番台も運用間合いで鹿沼~宇都宮間を走行していました。107系の運行は2013年3月16日のダイヤ改正で205系600番台に置き換えられ、同年6月には0番台N1~N8編成全車が廃車となりました。 2011/11/3 日光 N1編成
2011/11/3 今市 N5編成
2013/5/25 大宮公開 N4編成
2006/4/9 自治医大~石橋 N8編成
107系0番台の塗装は登場当初はこのような日光線のNに「神橋」をイメージした赤1号のラインが入ったものでしたが、 2008/12/28 小金井~自治医大 N2編成
2008年3月から車体に日光線のステッカーが貼られ、2010年1月17日以降は全編成、上の写真のようなアイボリー・クラシックルビーブラウン、境界を金色帯とする塗装になりました。 2014/3/21 宇都宮 Y2編成
205系600番台のうち、Y2,Y3,Y6,Y10編成の4本は107系の塗装を継承し、このようなスタイルでデビューしました。さらにY3編成はデビュー後、2018年に観光車両「いろは」に再改造されました。いろはについては別記事で触れる予定です。
最後まで読んで戴きありがとうございます。
上のリンクをクリックされると面白い鉄道記事満載のブログ村。もしくは鉄道コムに飛ぶことができます。
« 西武 2000N系 4連 2521F 横瀬基地へ廃車回送 | トップページ | 通勤電車シリーズ 205系 42 東北本線・日光線用 600番台の登場 part4 日光色と観光列車「いろは」 »
「路線について」カテゴリの記事
- 2022年夏 名古屋遠征 名鉄ほぼ全線乗りつくしの旅 41 名鉄の20路線ネットワークはどのようにして作られていったか(2023.01.13)
- 2022年夏 名古屋遠征 名鉄ほぼ全線乗りつくしの旅 39 尾張瀬戸から栄町へ(2023.01.11)
- 2022年夏 名古屋遠征 名鉄ほぼ全線乗りつくしの旅 38 瀬戸線の歴史と1986年12月の瀬戸線(2023.01.10)
- 2022年夏 名古屋遠征 名鉄ほぼ全線乗りつくしの旅 36 猿投から梅坪、豊田線で赤池へ(2023.01.06)
- 2022年夏 名古屋遠征 名鉄ほぼ全線乗りつくしの旅 35 碧南~知立~猿投 三河線 海線から山線へ(2023.01.05)
「通勤電車」カテゴリの記事
- 常磐線快速E231系のHM装着や変わった編成札の話題(2022.06.22)
- 通勤電車シリーズ 205系 54 武蔵野線205系編成の撤退 part3 2019年度、2020年度に運用離脱した編成(2022.04.26)
- 通勤電車シリーズ 205系 53 武蔵野線205系編成の撤退 part2 2017年度、2018年度に運用離脱した編成(2022.04.22)
- 通勤電車シリーズ 205系 52 武蔵野線205系編成の撤退 part1 編成ごとの装備、内装の違い(2022.04.21)
- 通勤電車シリーズ 205系 51 富士急行への譲渡 part4 6702編成 (2022.04.20)
「近郊形電車」カテゴリの記事
- 通勤電車シリーズ 205系 41 東北本線・日光線用 600番台の登場 part3 107系の塗色を継承した600番台(2022.03.28)
- 通勤電車シリーズ 205系 39 東北本線・日光線用 600番台の登場 part1 東北本線 小金井~宇都宮~黒磯間(2022.03.23)
- 2021年春、再び信州へ しなの鉄道と小海線の旅 7 戸倉車両基地(2021.05.05)
- 2021年春、再び信州へ しなの鉄道と小海線の旅 6 戸倉駅へ(2021.05.04)
- 2021年春、再び信州へ しなの鉄道と小海線の旅 5 軽井沢駅でSR1系一般車に遭遇、乗車(2021.05.03)
「電車205系」カテゴリの記事
- E491系 East i-E を豊田駅にて撮影する part1(2022.06.07)
- JR東日本 鶴見駅 鶴見線乗り換えの中間改札口が無くなっていたとは知りませんでした(2022.05.12)
- 通勤電車シリーズ 205系 54 武蔵野線205系編成の撤退 part3 2019年度、2020年度に運用離脱した編成(2022.04.26)
- 通勤電車シリーズ 205系 53 武蔵野線205系編成の撤退 part2 2017年度、2018年度に運用離脱した編成(2022.04.22)
- 通勤電車シリーズ 205系 52 武蔵野線205系編成の撤退 part1 編成ごとの装備、内装の違い(2022.04.21)
「電車107系」カテゴリの記事
- 通勤電車シリーズ 205系 41 東北本線・日光線用 600番台の登場 part3 107系の塗色を継承した600番台(2022.03.28)
- 通勤電車シリーズ 205系 39 東北本線・日光線用 600番台の登場 part1 東北本線 小金井~宇都宮~黒磯間(2022.03.23)
- 東京総合車両センター公開 その3 首都圏直流電車の主電動機 part3 MT54(2015.11.26)
- 青春18切符で日光線小旅行 その1(2013.07.28)
- 2013/5/25 JRおおみや鉄道ふれあいフェア 2013 その1(2013.05.26)
« 西武 2000N系 4連 2521F 横瀬基地へ廃車回送 | トップページ | 通勤電車シリーズ 205系 42 東北本線・日光線用 600番台の登場 part4 日光色と観光列車「いろは」 »
コメント