山陽本線 瀬野八補機、EF67 最後まで残った105号機の引退
山陽本線瀬野~八本松間上り線10.6kmは22.6‰の連続急勾配区間であり、電化前は8350形、8450形、3300形、2120形 (B6)、2900形、
9600形、D50形、C52形、D51形、D52形、C59形といった蒸気機関車が、電化後はEF59形、EF61形、EF67形、EF210形300番台といった天気機関車が補機として後押しに投入されてきました。中でも電化後、EF59形重連で対応してきた1200t列車の補機仕業を1両で行えるよう、電機子チョッパ制御方式による粘着力の確保を主眼に開発されたのがEF67形式でした。
撮影時期不詳 瀬野機関区 EF67 2号機 モニター屋根の形状からEF60形からの改造と判別できます。
EF67形は車体的にはEF60形0番台4次・5次車を種車に1982年から運用開始されたのが基本番台3両(1~3:EF60 104、129、88から改造)と、貨物列車の増発とEF61形200番台置き換えのため1990年から運用開始したのが100番台5両(101~105:EF65 134、131、133、132、135から改造)からなりました。
運用開始以来、全機が広島車両所に配置され、基本番台は密着自動連結器の開放機能を利用し、登坂完了後、走行中自動開放を行っていましたが、2002年3月のダイヤ改正で自動開放は廃止され、装置も撤去されました。2013年3月のダイヤ改正では後継機となるEF210-300番台が投入され、基本番台2,3号機が運用離脱、2号機が2013年3月27日付、3号機が2014年3月14日付で廃車となり、1号機も2014年5月に運用離脱となりました。
2004/9/5 天神川 EF67 105号機
EF210-300番台登場直後はEF67形と共通運用でしたが、2015年3月改正では運用が区別され、EF67形の運用数が減少、2017年になると103,104号機が運用離脱、101,102号機も2020年度までに廃車となり、最後まで残った105号機も2022年2月13日を以って定期運用から離脱、3月29日の広島貨物ターミナル~西条間でラストラン運行で引退となりました。
2013/3/22 天神川 EF210-301
後継機となったEF210-300番台、当初は瀬野八の他、関西以西限定運用でしたが、2020年3月改正以降は関東地区へも姿を見せるようになり、量産も続き、2022年3月時点では339号機まで製造されています。
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