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2022年6月28日 (火)

カシオペア紀行 E26系客車を外見的に解剖

E26系客車1999年に落成した1編成12両からなり、2000年カニ24形510を種車に改造されたカヤ27-501がカハフE26形の予備車として追加されました。

E26

E26系 編成構成

E26-no12-e261-220606-3 2022/6/6 上野駅 カハフE26-1 12号車

12号車:カハフE26-1
ラウンジーカー」兼電源車で新潟鐵工所が製造した構体をJR東日本が購入し、大宮工場で製造しました。車体中央部の床面を嵩上げし、高床構造としたハイデッカー構造で、床上げ部から車端部までが共用空間のラウンジ・展望室で連結面側の車端部に業務用扉、車掌室・公衆電話・売店用スペースが設けられました。展望室部には非常口が設けられており、非常口扉は車内外より開錠可能ですが、車外側の開錠装置蓋は通常は施錠されています。 床下空間には定格出力520psのDMF15HZA-G(コマツSA6D140-H系)型ディーゼルエンジンと440kVAの三相交流発電機が2組装備されています。2016年6月以降、北海道新幹線の青函トンネル通過対策としてかつての電話室に「送受信架」と称する180cmのロッカー様装置が設置され、中には無線機器が搭載されました。電話室にあった機器が自動販売機側に移った関係で自重が2t増加し52.5tとなりました。

27501-141115 2014/11/15 尾久客車区(公開) カヤ27-501

12号車:カヤ27形 501
種車からの改造に際して発電設備が更新され、荷物室は車販に使用する際の業務用室としました。客室やラウンジはなく、電気指令ブレーキの読替機能は装備せず、本形式を使用するときのブレーキ装置はCL方式(応荷重式自動ブレーキ)となります。

編成の大半は2人用個室「カシオペアツイン」で構成されており、スロネE27形が8両組み込まれています。いずれも車両中央部の階上に4室、階下に4室の個室を配し、両端部に平屋型個室を各々1室があり、出入台側の平屋型1室は壁面収納式の予備ベッドを設け、3名での使用が可能です。車端部の構造の違いにより、基本番台、100番台、200番台、300番台、400番台に区分されています。


E26-no11-e27201-220606 スロネE27-201 11号車

E26-no7-e27202-220606 スロネE27-202 7号車

11号車、7号車:スロネE27形200番台 201,202
2人用個室「カシオペアツイン」を備えたA寝台車で200番台は東急車輛の製作、定員20名(最大21名)自重40.6t、車端部に共用トイレがあります。

E26-no10-e27301-220606 スロネE27-301 10号車

E26-no6-e27302-220606 スロネE27-302 6号車

10号車、6号車:スロネE27形300番台 301,302
300番台は富士重工業製、定員20名(最大21名)自重41.1t、車端部に共用シャワー室があります。

E26-no9-e27401-220606 スロネE27-401 9号車

E26-no5-e27402-220606 スロネE27-402 5号車

9号車、5号車:スロネE27形400番台 401,402
400番台は新潟鐵工所で製作され、定員20名(最大21名)自重41.1t、車端部にミニロビー(約4席相当)、自動販売機があり、当該部に側窓があります。

E26-no8-e271-220606 スロネE27-1 8号車

8号車:スロネE27基本番台 1
基本番台は東急車輛製で定員20名(最大21名)、車端部にリネンなどを収納する業務用室があります。2016年6月以降の運行に際しては、新在共用区間試験運転用の測定機器取り付け工事がなされました。

E26-no4-e27101-220606スロネE27-101 4号車

4号車:スロネE27100番台 101
100番台は新潟鐵工所製で定員は20名、車椅子対応個室「カシオペアコンパート」が車端部の平屋部にあり、車椅子利用者のために室内空間を確保し、個室扉や洗面所などを大型化した個室で、寝台は通常の平屋型個室からソファーベッドを省いた配置の2段式となっています。客用扉は車椅子対応のため、幅を拡大したものが設けられ、客用扉の隣接位置に車掌室を設け、監視用の側窓があります。2016年6月以降の運行に際しては、乗務員室への無線機(子機)取り付け工事がなされました。

E26-no3-e261-220606 マシE26-1 3号車

3号車:マシE26形 1
東急車輛製作の食堂車「ダイニングカー」で自重41t。2階建て構造で1階部分が業務用室・通路、2階部分が定員28名の食堂となっています。厨房は車端部の平屋部分に設けられ、調理設備は冷凍庫、サラマンダー、ディープフライヤーなどで車端部の側扉は業務用で客用扉はありません。

E26-no2-e261-220606 スロネE26-1 2号車

2号車:スロネE26形 1
富士重工業で車端部に「カシオペアデラックス」1区画、中央部にメゾネットタイプの「カシオペアスイート」3区画が設けられ、定員は8名、客用扉の隣接位置に共用トイレと公衆電話があります。

E26-no1-e261-220606 スロネフE26-1 1号車

1号車:スロネフE26形 1
富士重工業製の展望室を持つA寝台車で大型の曲面ガラスを設けた展望室付個室「カシオペアスイート」を車端部に1区画、重層方式(メゾネットタイプ)の個室「カシオペアスイート」を中央部に3区画設け、定員は8名(最大11名)、自重41.3t、客用扉の隣接位置に車掌室があります。展望室部には写真に見えるように非常口が設けられています。非常口扉は車内外より開錠可能ですが、車外側の開錠装置蓋は通常は施錠されています。 2016年6月以降の運行に際しては、使用しなくなった無線機の撤去および前面ガラスの交換がなされました。

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