東京メトロ東西線乗り入れ用 E231系800番台
E231系800番台は老朽化の進んだ301系、103系1000/1200番台の置き換えのため、2003年1月から東急車両製造、川崎重工業にて竣工し、10両編成7本、計70両が投入され、2003年5月1日から営業運転が開始されました。
2012/5/15 中野 K1編成
2009/10/10 浦安 K2編成
2012/3/3 西荻窪 K3編成
車体は千代田線直通用として登場した209系1000番台のものを基本としていますが、台車間距離は209系1000番台が13,300mmであるのに対して13,800mmとなっています。帯色はセルリアンブルーとインディコブルー。車内は基本番台同様に白系統で纏められています。
2014/9/27 K6編成の車内
2014/9/27 運転台
先頭車の前面には地下鉄線内用非常扉が装備され、非常時には梯子付き補助腰掛を使用し、車外に脱出可能となっています。運転台は通勤型の標準スタイルを踏襲していますが、地下鉄線内で使用可能なデッドマン装置が搭載され、運転台左下にJR-東京メトロ切換えSWが設置、右下にメトロ用誘導無線送受話器が設置されています。
客室内は基本番台に準拠していますが、車椅子スペースは東京メトロ車に合わせ2,9号車にに設置されています。またこの番台から貫通扉が傾斜式にとなり、2003年以降に製造された他番台に採用されました。車外スピーカー、乗降促進ブザーも製造当初から設置されました。冷房装置はE231系500番台2次車以降から採用された能力向上タイプのAU726形(50,000kcal/h)が採用され、そのための電源はSC62A形(210kVA)SIVがモハE231形800番台に搭載されました。列車無線装置はJR線用のデジタル無線のほか、東京メトロ用誘導無線が搭載され、4号車の床下に誘導無線送受信機が設置され、妻面及び床下にアンテナが設置されています。
起動加速度 3.3km/h/s
車輛定員 先頭車 141(座席46)名 中間車 156(座席54)名 車椅子スペース付き中間車 151(座席51)名
VVVFインバータはIGBT素子のSC60
主電動機はMT73(95kW)、パンタグラフはシングルアーム式PS33B、CPはMH3119-C1600S1(容量1600l/min)
保安装置 ATS-P,ATC-3(WS-ATC),ATC-10(新CS-ATC)
2020/7/20 西荻窪 K4編成
2013/10/6 西葛西 K5編成
2014/9/27 浦安 K6編成
2020/8/3 中野 K7編成
2007/1/2 三鷹 K4編成
登場時から2009年頃までは写真のような排障器(スカート)でしたが、2009年3月から4月にかけ、中央が尖ったタイプのスカートに全編成交換されイメージが変わりました。
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