« 静かに去っていった東京メトロ 7000系 part2 5両編成の10両編成化と、編成増備の第3次車 | トップページ | 西武 2000N系 4連 2501F 横瀬基地へ廃車回送 »

2022年7月27日 (水)

静かに去っていった東京メトロ 7000系 part3 東上線相互乗り入れ対応の第4次車、全線開業対応の第5次車

1987年8月25日、和光市~営団成増間が開業し、東武東上線との相互乗り入れが始まりました。この時、営団側の車両は東武出入庫車は森林公園まで、その他は川越市までの運転となり、先だって製造されたのが第27編成(4次車)でした。3次車までの車両は落成時には東上線乗り入れ用ATSや列車無線などが搭載されていませんでしたが、乗り入れ開始に先立って施工工事がなされました。4次車では室内の配色が変更されました。1980年から工事を進めていた和光検車区が1987年8月12日に開業し、それまで飯田橋検車区に配置されていた第27編成までの編成は和光検車区に配置換えとなりました。

45_20220726073301

1988年6月8日には新富町~新木場間が開業し、有楽町線は全線開業となりました。これに先立ち製造されたのが第5次車で第28から32編成が登場しました。新製時より冷房装置搭載での登場となり、1988年6月1日より、冷房運転が開始されました。第28編成が営団初の新造冷房編成となりました。

我が国地の夏の暑さ対策として1971年7月1日から営団地下鉄では銀座線でトンネル冷房を行いそれなりの効果を上げて来ました。そうなった理由は地下鉄の場合、車両から排出される熱気がトンネル内に充満し、駅などの乗客が大変なことになるからというものでした。私も当時、大学に通う際の丸ノ内線などでトンネル内に冷房装置が設置されているのを目撃しました。国鉄、民鉄各社が冷房車の導入を進める中、営団地下鉄はしばらくこの方式に拘ってきましたが、1987年10月に全線の車両冷房化決定という歴史的大転換が起こりました(オーバー)。1988年10月に日比谷、東西、千代田、有楽町、半蔵門の各線で車両の冷房化が開始されました。銀座線、丸ノ内線はトンネル断面の大きさの関係もあり導入が遅れ、1990年開始となりました。営団地下鉄の車両、相互乗り入れの車両,100%の冷房化率達成は1996年でした。一方、長年活躍したトンネル冷房装置は1998年に廃止の方針が決定し、2006年の丸ノ内線、淡路町~大手町間を最後に姿を消しました。

7101f7127f

非冷房で登場した第27編成までの冷房改造

7000-7027-120428 2012/4/28 清瀬 7127編成 

7000-7127-171009

2017/10/9 秋津 7127編成

副都心線対応で帯色が茶系になり、VVVF化され、7600,7700形が廃車、8連化された後の姿(この辺の変化については後日の記事で)

7000-7028-120407 2012/4/7 ひばりが丘 7128編成

7000-7128-091031 2009/10/31 朝霞台 7128編成
営団初の冷房車編成ですが、なぜか編成番号表示の取り付け位置が他の編成に比べて、両先頭車とも低い位置にあるのが特徴

7000-7029-091031 2009/10/31 朝霞台 7129編成

7000-7130-180319 2018/3/19 練馬高野台 7130編成

7000-7131-160430 2016/4/30 中目黒 7131編成

7132-131006-2 2013/10/6 多摩川 7132編成

有楽町線全線開業に際して落成した第5次車、7128~7132編成ですが、「若い編成=最後まで残る」といった予想に反し、第4次車の7127編成も含めて、副都心線開業時、VVVFへの更新時でもありましたが、編成が10連から8連に短縮されてしまいました。3次車の10連新製編成、7121~7126編成のように全車廃車よりは良かったかもしれませんが。

にほんブログ村 鉄道ブログへ
にほんブログ村  鉄道コム

最後まで読んで戴きありがとうございます。
上のリンクをクリックされると面白い鉄道記事満載のブログ村。もしくは鉄道コムに飛ぶことができます。

« 静かに去っていった東京メトロ 7000系 part2 5両編成の10両編成化と、編成増備の第3次車 | トップページ | 西武 2000N系 4連 2501F 横瀬基地へ廃車回送 »

東京メトロ」カテゴリの記事

コメント

B767−281様お早うございます。私にとって営団7000系はいつの間にか消えてしまったと言う感じです。地下鉄冷房についても地下鉄は車両から熱が出たらトンネル内が大変なことになるので、せめて駅(トンネル内)を冷房化する、と言うのが常識でした。チョッパ制御やV V V Fの導入であまり熱を心配する必要がなくなったから車両冷房ということなのでしょうか。東京メトロ(この会社名もいまだに違和感があるのですが)になってからせっかく制御器などの更新を行ったのに廃車にする例が増えてように思います。丸の内線の02系はしばらく継続使用されるようですがなんだか勿体無い感じがしています。

B767-281様、こんばんは
私も有楽町線開業初日から朝から乗りました
まず自動改札と磁気乗車券に驚きました!

夏でも涼しかった有楽町線でしたね(笑)

サイリスタチョッパとは何じゃ??

見た目は千代田線7000系と そっくりでした

東池袋から加速が西武の101系より速い!
護国寺到着時に 乗客が将棋倒し!
急停車ではないのに
この東池袋→護国寺は 慣れるまで大変でした!

これが有楽町線7000系の印象でした

細井忠邦さま、おはようございます。

今の時代、50年近く活躍した車両が完全に引退するときは結構、大きくアナウンスされ、お別れ列車などが運行されるものですが、例えば西武の2007Fのように、7000系の場合は異様に静かな引退でしたね。
千代田線の6000系、有楽町線の7000系、登場した時から画期的な姉妹のように感じていましたが、このような形で終焉を迎えてしまうとはといった気分です。

準急豊島園様、お久しぶりです。

やはり、開業当初から乗っておられましたか。あの頃の電車としてはまさに画期的な加減速性能が発揮されていたのが良く分かりました。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 静かに去っていった東京メトロ 7000系 part2 5両編成の10両編成化と、編成増備の第3次車 | トップページ | 西武 2000N系 4連 2501F 横瀬基地へ廃車回送 »

カテゴリー

2025年1月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
フォト
無料ブログはココログ

日本ブログ村

  • 日本ブログ村