2022年夏 名古屋遠征 JR貨物 中京地区進出著しい富山機関区のEF510
老朽化が進むEF81に代わって、2001年から製造が開始され、2002年1月に三菱電機・川崎重工業のジョイントで量産先行機が完成、富山機関区に配置されたのがEF510形です。
2010/7/8 東淀川 EF510-1号機
同年2月から10月にかけ、基本性能の確認試験、営業編成を使用した営業運転の確認が行われ、2003年から量産が開始、2009年にはJR東日本が「北斗星」「カシオペア」牽引用に500番台を15両製造、これら夜行寝台列車の全廃や田端機関区(当時)が受託していた常磐線等貨物列車の牽引業務が解消されたことで500番台、15両はJR貨物に売却され、富山機関区に転入となりました。
2017/7/1 秋田 日本海縦貫線で貨物列車を牽引するかつての「北斗星」「カシオペア」牽引機
富山機関区では500番台を0番台と共通化するため、保安装置からATS-Pを撤去し、貨物対応のATS-PF、ATS-SFとし、黒磯通過用の交直切換え自動列車選別装置の車上子撤去、AW-5空気笛操作レバーの撤去、制輪子とパンタグラフ擦り板の貨物仕様変更等が行われました。
富山機関区 EF510 登場から今日に至るまでの仕業数の変化
EF510が運用を担当し始めたのは2004年3月のダイヤ改正からで当時は圧倒的多数のEF81の陰に隠れた存在でしたが、2008年3月の改正で青森まで進出、2012年のダイヤ改正では大阪は百済まで進出、2015年には山陽本線を下り、岡山まで運用を拡大しました。2017年3月の改正では東海道本線を上り、名古屋ターミナルまで進出し、2021年3月のダイヤ改正では名古屋名物の白ホキ(ホキ1000形)を牽引し、話題となりました。2022年3月の改正ではA15仕業で稲沢に到着すると、同区を拠点に多治見貨物、美濃赤坂支線運用、炭酸カルシウム・石炭灰(フライアッシュ)輸送とこなし、A23仕業で稲沢を離れる運用行路となっています。
2022/8/2 清洲 EF510-21号機 2070レ 岐阜タ発名古屋タ行 A16仕業
2022/8/2 清洲 EF510-5 (残念ながらピンボケですが) 5767レ 大府発稲沢行 白ホキ
2022/8/3 栄生 EF510-512 2070レ
2022/8/5 清洲 EF510-15 5580レ 稲沢発大府行 A22仕業 白ホキ
2022/8/5 清洲 EF510-12 1252レ 名古屋タ発稲沢行 A15仕業
8月5日は東京に帰る前に清洲で早朝、撮影しましたが生憎、前日の北陸地方の大雨で青森信からのA15仕業、4094レ(米原操まで)4084レ(米原操から)が運休となっていました。
2021年度には老朽化したED76の置き換え用として300番台のEF510-301号機が門司機関区に配置され、山陽本線幡生操車場から鹿児島本線、肥薩おれんじ鉄道を経由して鹿児島貨物ターミナルまで連日、試運転が行われているようです(情報はこちら)、いずれ量産化され九州の交流機を置き換えて行くでしょう。
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