鉄道クレーン車とワゴン車の甲種輸送 川崎貨物~拝島
2022年8月の名古屋遠征の話題の只中ですが、今回は首都圏の話題を。
2022年10月1日、土曜日、表題のようにJR貨物による甲種輸送があり、牽引機は新鶴見機関区のEF65 2092号機で川崎貨物から東海道貨物支線、南武支線、尻手連絡線、武蔵野線、南武線、青梅線経由で拝島まで鉄道クレーン、コキ106-279、ワゴン車が輸送されました。
鉄道クレーン車は主に分岐器の交換等の作業に使用され、形式名はKRC810Nで2015年に導入されました。橋梁の桁交換等に操重車、1966年製のものが長らく使用されてきましたが老朽化のため1995年と1999年にドイツ・ゴットヴァルト社製の鉄道クレーン車(GS-80)が導入されました。それも老朽化したため新しく導入されたのがKRC810Nでした。従来機に比べ
・水平吊りで大きな吊り上げ能力があることから架線下でも分岐器や桁の一括架設が可能であること
・架設するものの運搬,吊荷走行が可能なこと
・専用の運搬台車を所有しており基地線から現場までホーム箇所においても分岐器や桁を運搬することが可能なこと
・隣接線干渉防止機構を有すること
・施工線のカント補正裝置を持つこと などの能力が向上し、
・アウトリガ片側張り出しでの作業が可能
・ホーム脇等などでの施工が可能 となりました。
初仕事は2015年9月に東神奈川駅構内分岐器交換工事でした。
ワゴン車CF350HSW GS-80のワゴン車は 動力を持たなかったため、自力での回転が出来ませんでしたが、CF350HSW は自走可能で台枠上面を境目として運転室が回転することで単独での方向転換が可能となりました。
~甲122~
9777レ
川崎貨物9:55 川崎9:59 小田栄10:02 川崎新町10:03 八丁畷10:05 尻手10:08
新鶴見(信)10:15-45 梶ヶ谷(タ)10:58 府中本町11:12
分倍河原11:14 西府11:16 谷保11:18 矢川11:20 西国立11:22 立 川11:25-12:15 拝島 1231
といったスジでの運行でした。
2022/10/1 分倍河原
通過予定時刻の30分くらい前に府中本町駅に行ってみるとすでに多くの方々が武蔵野線ホーム(2,3番線ホーム)で通過を待っている状態であり、かつ過去の経験から3番線からの撮影は武蔵野線の入線で被られることが多かったので、南武線一駅立川よりの分倍河原駅で撮影することにしました。
鉄道クレーン車MULTI TASKER KRC810N-2+ワゴン車CF350HSWはJR東日本東京工事事務所に所属し、分岐器交換等の工事の度に出動しており、その甲種輸送が目撃されています。ネットで検索すると
2019/7/2 相模貨物へ EF65 2083牽引 控車はコキ106-357 (ソース)
2020/10/2 一ノ関へ EF65 2092、EH500-80牽引 (ソース)
2020/10/16 一ノ関へ EH500-11牽引 控車はコキ107-1640(ソース)
2021/12/27 高崎操~新座タ EH200-3牽引 さいたま新都心、西浦和での目撃情報(ソース、ソース)
2022/7/14 一ノ関から EH500-8牽引 控車はコキ107-1161 (ソース)
などが見つかりました。
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コメント
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B767−281様 お早うございます。私が立川で目撃したのはまさにこの列車でした。このクレーンおそらく15日予定の青梅方面の線路切り替え(所謂グリーン車導入準備)に使われるもでしょう。河辺から日向和田の間がバス代行になるようで通勤で利用している青梅線では毎日のように放送しています。また人手がありそうですね。
投稿: 細井忠邦 | 2022年10月10日 (月) 09時26分
細井忠邦さま、おはようございます。
私もネットで調べて、漸くこの奇妙な列車の意味を理解しました。そしてコメントを拝見して、そういえば15日に河辺付近で工事があり、青梅線が終日運休とのアナウンスが盛んにされているのを思い出しました。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2022年10月11日 (火) 04時52分