2022年夏 名古屋遠征 名鉄ほぼ全線乗りつくしの旅 2 名鉄名古屋~ 須ヶ口
名鉄名古屋駅の岐阜方面、初発電車は名古屋本線にある鳴海駅を5:24に出発する普通:岐阜行で名鉄名古屋は5:44発となります。
2022/8/3 須ヶ口
編成は3100系、2連,3118Fでした。このシリーズ、車両に関しては系列ごとに別記事で纏めて触れるつもりです。 2022/8/3 駅名標
名鉄名古屋駅を出発すると程なくして地下線から地上に出て栄生に停車。栄生駅は1面2線の駅で開業は1941年8月12日。2005年1月29日のダイヤ改正から一部の快速急行に停車しない列車がありますが、急行以下はすべて停車するようになりました。2022/8/3 栄生 電留線に停車する2000系 中部国際空港アクセス専用特急”ミュースカイ”
栄生駅の岐阜方には中部国際空港方面特急車両(ミュースカイ)などの折り返しのための電留線(栄生電留線)があり、名鉄名古屋駅の機能を補完しています。かつてはこの電留線内に車庫があり、栄生検車区として検車も行われていたそうです。1956年に岐南駅と茶所駅の間に茶所検車区が開設されたため廃止されました。この電留線は岐阜方にも本線に転線する渡り線があるので、過去には犬山方面と津島線方面を直通する列車が枇杷島分岐点のデルタ線を使わず、この電留線に入線し、スイッチバックしていたこともあったそうです。デルタ線(貨物側線)を使うと編成の向きが逆になるのを避けたためだそうです。
東枇杷島を過ぎると枇杷島分岐点で岐阜方面と犬山方面に分岐し、西枇杷島へ。西枇杷島駅の先では犬山線下砂杁(しもすいり)信号場で分岐した貨物側線が合流します。かつて枇杷島分岐点には枇杷島橋という駅がありましたが、1949年7月31日に廃止されました。このポイントは現在も名古屋本線~犬山線間を跨いで乗車する場合の運賃計算上のポイントとして利用されています(デルタ線の航空写真)。デルタ線、特に名古屋本線と犬山線の合流は平面交差となっており、名古屋本線に存在するボトルネック区間のひとつとして有名です。 駅名標
名鉄名古屋を出発した普通電車は11分で須ヶ口駅に到着します。この駅から津島線が分岐していますが、1914年1月23日の枇杷島橋~須ヶ口~新津島現在の津島)間開通時に名古屋電気鉄道津島線の駅として開業しました。同年9月22日に清洲線が当駅と清洲駅(後に国鉄清洲駅の開業で清洲町駅に改称、1948年8月3日、清洲線廃止で廃駅)間に開通し、分岐駅となりました。 なお、名古屋本線の中でも最も早く開通したのが枇杷島橋駅 - 須ヶ口駅間でした。 須ヶ口駅からの左、津島線、右、名古屋本線 津島線の方が先に開通しているため直線、後から開通、編入された名古屋本線は右へカーブしています。かつては津島線、清洲線、後に名岐線、津島線、路線別のホーム構成でしたが、津島方面と名古屋方面の直通を考慮して、線路構成が方向別に改められたため、両線が平面交差する線形となりました。西武新宿線小平駅の久米川、萩山方と似た景色となっています。
名古屋方には犬山検査場新川検車支区があります。現存する名鉄の検車支区としては最古、敷地面積22,831㎡、最大78両の留置が可能です。名鉄名古屋駅に最も近い検車支区なので事故などで運行ダイヤが乱れた場合、列車の運行整理拠点として重要な役割を果たしています(新川検車支区 配線略図 )。 2連の3100系を見送って、須ヶ口からは津島線で弥富方面に向かいました。
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