2022年夏 名古屋遠征 名鉄ほぼ全線乗りつくしの旅 7 名鉄一宮 ~玉ノ井
尾西鉄道は津島~新一宮間の全通後、新一宮から岐阜を目指し、路線を伸ばしたのが今の玉ノ井方面で記述の通り1914年8月4日、木曽川橋まで開業しました。一方、木曽川の西側では美濃電気軌道が笠松線として広江(名古屋本線の駅でしたが1968年1月7日に廃止)~笠松口間を1914年6月2日に開業、同年12月26日には新岐阜まで延伸しました。名古屋を目指した美濃電気軌道は笠松口と木曽川橋を結ぶバス路線を開業し、尾西鉄道が1924年2月15日に開業していた新一宮~国府宮間と合わせ、岐阜~名古屋連絡の足掛かりを掴みました。尾西鉄度は経営悪化で1925年には名古屋鉄道に鉄道部門を譲渡、一方、美濃電気軌道は1930年9月5日に名古屋鉄道と合併し、社名を名岐鉄道とし、木曽川の架橋が推進され、1935年4月29日に名岐線新一宮~新笠松間が開業しました。
これによって目標を失ったのが尾西鉄道が開業した新一宮~木曽川橋間です。太平洋戦争の激化で1944年3月21日には奥町~木曽川橋~木曽川港は不要不急路線と認定され休止となり、1951年12月28日、奥町~玉ノ井間の営業が再開されますが、1959年11月25日は玉ノ井~木曽川港間は廃止されました。
2022/8/3 名鉄一宮駅 1番線列車案内
この日、名鉄一宮~玉ノ井間に投入されていたのは3500系4連 3510Fでした。前面のECBマークは電気指令式ブレーキ搭載車です。
津島方面から7:34に到着後、7:55発の玉ノ井行に乗車しました。名鉄一宮~玉ノ井間は両端駅を含め5駅、交換設備のない単線で、1編成がピストン運行しています。
名鉄一宮を出発後、8分で終点玉ノ井に到着です。 駅名標
東武スカイツリーライン(私は伊勢崎線と言った方がしっくりしていますが)の東向島駅が昔、1987年までは玉ノ井駅でした。尤もこちらは1902年の開業時は白髭駅、1905年に営業休止となり、1908年に廃止、1924年に営業再開した際に玉ノ井駅になったそうです。両、玉ノ井駅とも営業停止の歴史を持っています。ここから先、線路が続いていたとは思えない変貌ぶりです。
折り返しの関係で駅周辺は見てませんが、駅から300mほど歩けば木曽川の堤防のようです。
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