2022年夏 名古屋遠征 名鉄ほぼ全線乗りつくしの旅 9 笠松 ~新羽島(岐阜羽島)
笠松からは竹鼻鉄道が建設した竹鼻線、そして東海道新幹線岐阜羽島駅アクセス線として名鉄が建設した羽島線に乗車し、新羽島に向かいました。 2022/8/3 笠松駅 列車案内
竹鼻線は笠松駅から南方向に分岐して行きます。
編成は9500系4連 9512Fでした。
羽島線も含め、駅数(両端駅も含め)10、路線延長は笠松~江吉良10.3km、江吉良~岐阜羽島1.3kmです。運行上は笠松~岐阜羽島間通しで運行されており、西笠松、南宿、羽島市役所前で交換が可能です。
西笠松駅での交換 3300系 3307F
前述の通り、美濃電気軌道が1914年6月2日、笠松口~広江間の笠松線を開業し、同年12月26日には新岐阜まで延伸した際に竹鼻町とその近隣の住民からは笠松線を竹鼻町へ延伸するよう要望が出されましたが、美濃電はその要望を聞き入れませんでした。そこで竹鼻町の小宮山儀太郎他の有志が1919年11月14日に竹鼻鉄道を設立、1921年6月25日、新笠松~竹鼻間を軽便鉄道規格でしたが開業しました。1929年4月1日には大須まで延伸しました。1943年3月1日、名古屋鉄道が竹鼻鉄道を吸収合併し、笠松~大須間は竹鼻線となりました。 羽島市役所前での交換
8:53、笠松から22分で新羽島に到着
1964年10月1日、東海道新幹線が開業した際、岐阜県下の駅として岐阜羽島駅が開業しましたが、停車するのは「こだま」のみ、岐阜からのアクセスも路線バスのみでした。岐阜羽島駅は竹鼻線江吉良駅から約1.4kmの距離にあり、新幹線駅に接続する新線の建設が計画され、1982年12月11日、1944年から休止中だった江吉良駅を復活させ、江吉良~新羽島を結ぶ新線が開業しました。せっかく、新線は開業したものの多くの利用客は沿線各駅から名鉄名古屋駅に向かい、全列車が停車する名古屋駅から東海道新幹線を利用するため、羽島線の利用客はあまり芳しくないようです。2001年10月1日、江吉良~大須間6.7kmは廃止となりました。
東海道新幹線 岐阜羽島駅
この駅は新幹線のルートを選定する際、名古屋と京都を直線的に結ぶのであれば鈴鹿山脈を越えるルートになるところを、東京オリンピックまでに開業するという時間的制約から関ヶ原越えルートとなり、岐阜市を通ると遠回りになるため、ここに駅を造ることにしたそうです。後は関ケ原の降雪時に除雪車を待機させる基地を作る必要性から駅用地が広く確保できる場所としてこの地が選ばれたそうです。
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