2022年夏 名古屋遠征 名鉄ほぼ全線乗りつくしの旅 18 広見線で新可児から御嵩へ
新可児では線路がスイッチバックする形態となり、単線で御嵩駅に向かいます。新可児駅から先の駅は無人駅となるためか、御嵩方面のホームへは構内改札を通過する必要があります。東京でいえば東武スカイツリーライン(伊勢崎線)の西新井駅で大師線に乗り換えるときのようにです。 2022/8/3 新可児 新可児~御嵩間で運用されているのは6000系ワンマン対応編成(6012F)でした。平日の昼間の時間帯は新可児発毎時14分と44分の2本ですので1本の編成で用が足せます。
この編成は全てワンマン対応改造済みの6000系2連17本のうちの一本ですが、広見線、蒲郡線で共通に運用されているようで運賃表は両線の運賃が表示されていました。
新可児~御嵩間で列車交換が可能なのは明智駅のみです。
駅名標
御嵩到着後、約4分で折り返しが出発します。
この路線の成り立ちは極めて複雑で1920年8月21日、東濃鉄道が広見~御嵩(現、御嵩口)間を軽便鉄道として開業、一方名古屋鉄道が1925年4月24日、犬山口~今渡(現、日本ライン今度)を開業しました。1926年9月23日に東濃鉄道は広見~御嵩間を東美鉄道に譲渡してしまいました。東美鉄道は1928年10月1日、同区間を1067mmに改軌し、電化もしました。国鉄広見駅(現、可児駅)が移転したのに伴い、広見~伏見口(現、明智駅)間の線路を移設し、いくつかの新駅を設置しました。1929年1月22日、名古屋鉄道が今渡~広見間を開業し、広見線と改称しました。
1943年3月1日、名古屋鉄道が東美鉄道を合併しました。新広見駅(1930年2月16日に広見駅から改称、現、新可児駅)~御嵩駅間、伏見口駅~八百津駅間(1930年に伏見口から延伸開業、2001年に廃止された八百津線)を東美線と改称しました。1946年3月1日、犬山口~富岡前間を廃止し、犬山~富岡前間を開業し、広見線の起点を犬山駅に変更しました。1984年9月23日、八百津線は電気運転からレールバス化されました。こういった営業努力にもかかわらず、営業成績が芳しくなかったため、2001年10月1日、八百津線、明智~八百津間は廃止となりました。
新可児~御嵩間に関しても沿線人口の高齢化、過疎化の進行で名鉄は廃止の可能性を沿線自治体に打診しており、可児市、御嵩町、八百津町の3自治体が赤字を補填する状態で同区間は存続している状況だそうです。
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