2022年夏 名古屋遠征 名鉄ほぼ全線乗りつくしの旅 30 西尾線、新安城から吉良吉田へ
名鉄の路線の中でも西尾線、蒲郡線は以前、豊橋から刈谷周辺の公園保存車輌を見て回った際に地図を見ながら計画を立て、実際に歩いているので他の路線に較べると馴染があります。
西尾線の成り立ちは複雑で、1911年10月30日に西尾鉄道の前身の西三軌道が西尾~岡崎新間を開業しました。この路線は西尾口から北東に進み東海道本線の岡崎駅付近に至る路線でした。1912年1月25日には西尾鉄道と改称し、1915年8月5日には西尾から吉良吉田まで延伸しました。これで西尾鉄道による吉良吉田から名古屋に至るルートが完成しましたが、1926年7月1日、愛知電気鉄道の子会社、碧海電気鉄道が今村(現、新安城)~米津間を開業させたことで西尾鉄道の旅客は碧海電気鉄道線に流れ、1926年12月1日、西尾鉄道は愛知電気鉄道に吸収合併され、米津~西尾間が繋がり、1928年10月1日、今日の今村(新安城)~吉良吉田間の路線となりました。
西尾鉄道は岡崎新~西尾、さらに西尾から吉田港までを軌間762mmの軽便鉄道規格で敷設しましたが、1926年の合併後、碧海電気鉄道(こちらは1067mm軌間)との直通を考慮して、西尾線は1067mmに改軌、さらに600Vで電化されました。1935年に愛知電気鉄道と名岐鉄道が合併し、名古屋鉄道が誕生し、1944年名古屋鉄道が碧海電気鉄道を吸収合併すると同区間は碧西線と改称、さらに1948年に西尾線と再改称されました。西尾~岡崎新野区間は1943年に戦時不急不要路線に指定され、休止となり、1951年、岡崎駅前~福岡町間は復活しましたが、1962年に廃止となりました。 2022/8/4 新安城駅 西尾・吉良吉田・蒲郡方面 列車案内
新安城駅は3面6線で1,2番線が西尾線、3~6番線が名古屋本線となっています。写真は豊橋、吉良吉田方から名古屋、岐阜、新鵜沼方向を見ています。
こちらは豊橋、吉良吉田方向 西尾線は単線で分岐しています。
吉良吉田行急行が入線してきました。
須ヶ口を10:08に発車した9500系9512F、西尾線内も急行で南安城、桜井、南桜井、米津、桜町南、西尾、福地、上横須賀と停車し、吉良吉田に11:25に到着予定です。 南安城
線内は殆ど単線ですが、堀内公園~桜井~南桜井~米津にかけては複線区間が存在します。
また南安城、米津、西尾、福地、上横須賀では列車交換が可能です。交換駅のポイントはスプリングポイントです。 新安城を出てから32分、11:25に終着、吉良吉田に到着です。
ここで蒲郡線に接続しています。
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コメント
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西尾線沿線に住んでいるので、当たり前の風景ですけど何だか新鮮に感じますねえ。ちなみに蒲郡まで特急が来ていた時は福地駅で行き違いの運転停車していたことがありました。
投稿: かわうそくん | 2022年12月23日 (金) 19時59分
かわうそくんさま、はじめまして。
コメントありがとうございます。
自分が普段乗りなれている路線が違って目線で見られることで意外な発見があることはyくありますね。
私も普段使っている、西武多摩湖線、新宿線、そして中央線に関する記事を読むとしばしばそんな思いをします。
名鉄の旅はまだまだ続きますが、これからもコメントがあれば是非よろしくお願いいたします。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2022年12月25日 (日) 18時06分