2022年夏 名古屋遠征 名鉄ほぼ全線乗りつくしの旅 41 名鉄の20路線ネットワークはどのようにして作られていったか
今回の記事では今日の名鉄20路線のネットワークがどのようにして形作られたかを年代を追いながら見て行こうと思います。
名古屋鉄道は現時点で鉄道企業20、バス企業1、不動産企業2の合計23企業を合併、多数の交通運輸事業を譲り受け、郊外電気鉄道網を形成し、営業範囲は愛知県から岐阜県の大半に及び、営業路線網は近畿日本鉄道、東武鉄道に次ぎ民鉄第3位に鉄道会社に成長しています。
そもそもの始まりは1894年6月25日に免許が下付された愛知馬車鉄道で、最初は資金調達が難航しましたが1895年に京都電気鉄道の建設に尽力した実業家大澤善助が経営に参加し、馬車鉄道から電気鉄道に変更したことで電気鉄道敷設の免許を得ることが出来、1896年6月19日、社名を名古屋電気鉄道と改めました。1898年5月6日、我が国で2番目となる電気鉄道が笹島~柳橋~御園町~七間町~県庁前間に開業となりました。
1897年 1896年に設立した豊川鉄道が吉田(現、豊橋)~豊川間を開通、1900年9月23日、大海まで全通、
鳳来寺鉄道、伊那電気鉄道、三信鉄道と合わせて1937年8月20日、辰野まで全通(後の飯田線に)。
1900年 1896年に設立された尾西鉄道が弥富~新一宮間全通
1901年 押切線 柳橋~押切町開通
1903年 千種線 久屋町~千種間開通
1905年 1902年設立の瀬戸自動鉄道が瀬戸~矢田間開通
1911年 1909年設立の美濃電気軌道が岐阜駅前~本町、神田町~上有知間開通、御黒門線・江川線・覚王山線開通
1912年 1910年設立の愛知電気鉄道が伝馬町~大野町間開通、最初の郡部線枇杷島~西印田間、岩倉~犬山間開通
1913年 一宮線 西印田~東一宮間開通、一宮線全通
1914年 津島線 枇杷島橋~新津島間開通、1912年設立の三河鉄道、刈谷新~大浜港間開通
1910年設立の西尾鉄道(設立時が西三軌道)西尾~港前間開通
1921年 名古屋鉄道設立、名古屋電気鉄道の地方鉄道部の事業譲受
1922年 愛知電気鉄道が東海道電気鉄道合併、名古屋市に市内線を譲渡
1923年 蘇東電気軌道合併、愛知電気鉄道 神宮前~東岡崎間全通
1924年 谷汲鉄道、各務原鉄道設立
1925年 尾西鉄道の鉄道事業譲受、碧海電気鉄道設立
1926年 愛知電気鉄道が西尾鉄道合併、尾北鉄道設立、東美鉄道設立
1927年 愛知電気鉄道、神宮前~吉田(現、豊橋)間開通、知多鉄道設立、城北電気鉄道設立
1928年 押切町~新一宮間全通
1929年 城北電気鉄道と尾北鉄道の事業継承
1930年 美濃電気軌道と合併し、社名を名岐鉄道と改称
1931年 知多鉄道 太田川~成岩間開通
1935年 各務原鉄道合併、押切町~新岐阜間開通、名岐鉄道と愛知電気鉄道が合併し、社名を名古屋鉄道と改称
1936年 谷汲鉄道の経営を受託
1937年 勝川線、味鋺 - 新勝川間を廃止(1931年2月11日、名岐鉄道が城北線の一部として開業)
1939年 瀬戸電気鉄道合併
1940年 渥美電鉄及び豊橋自動車合併
1941年 新名古屋駅開業、新名古屋~枇杷島橋間開通、三河鉄道合併
1943年 知多鉄道、東美鉄道、竹鼻鉄道合併
1944年 東西連絡線完成(新名古屋~神宮前間開通)、豊川鉄道、鳳来寺鉄道、碧海電気鉄道、谷汲鉄道合併
1946年 三河線の貨物支線(碧南~玉津浦間)大浜口支線廃止
1948年 清洲線 丸の内~清洲間線路供出による廃止
1954年 渥美線新豊橋~三河田原間を豊橋鉄道へ譲渡 、起(おこし)線 新一宮~起間廃止、渥美線 碧南駅 - 玉津浦駅間廃止、
小坂井支線 伊奈~小坂井間廃止
1955年 新川口支線 新川町~新川港館貨物支線廃止
1959年 旧西尾線 福岡町~西尾間廃止、尾西線 玉ノ井~木曽川港間廃止 両線とも戦時中の休止から復活することなく廃止
1960年 平坂支線 西尾~港前間 閑散路線として廃止、高富線 長良北町~高畠間廃止
1961年 安城支線 南安城~安城間廃止
1962年 モノレール線犬山遊園~動物園間開通(日本初の跨座式モノレール) 、岡崎市内線、福岡線 岡崎駅前~岡崎井田間廃止
挙母線 岡崎井田~大樹寺間廃止
1964年 岩倉支線 岩倉~小牧間廃止、鏡島線 千手堂~西鏡島間廃止
1965年 一宮線 岩倉~東一宮間廃止
1973年 挙母線 大樹寺~上挙母間廃止
1976年 瀬戸線 堀川~東大手間廃止
1978年 瀬戸線栄町乗入れ開業
1979年 豊田線開業、地下鉄鶴舞線と相互直通運転開始
1980年 知多新線全線開通
1982年 羽島線開業
1984年 知立連絡線 廃止
1988年 岐阜市内線 徹明町 - 長良北町間廃止
1990年 神宮前~金山駅間複々線が完成
1993年 犬山線と地下鉄鶴舞線との相互直結運転開始
1999年 美濃町線 関 - 美濃(実態は新関 - 美濃)間廃止
2001年 八百津線 明智~八百津間廃止 竹鼻線 江吉良 - 大須間廃止 谷汲線 黒野~谷汲間廃止 揖斐線 黒野 - 本揖斐間廃止
2003年 上飯田連絡線開業、小牧線と地下鉄上飯田線との相互直通運転開始
2004年 三河線 西中金 - 猿投間、碧南 - 吉良吉田間廃止
2005年 空港線開業 岐阜市内線 岐阜駅前 - 忠節間廃止 美濃町線 徹明町 - 関間廃止 揖斐線 黒野 - 本揖斐間廃止
田神線 競輪場前~田神間 廃止
2008年 モンキーパークモノレール線 犬山遊園~動物園間廃止
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