2022年夏 名古屋遠征 名鉄ほぼ全線乗りつくしの旅 42 名鉄の車両形式 附番の方式について
名古屋鉄道には2022年3月時点で約1,100両弱の車両が在籍し、その内訳は以下のようになっています。
2022年3月時点の名古屋鉄道 形式別在籍車両数 総計で1086両
現在の形式附番ルールでは
地下鉄直通車両が3桁
1000番台 特急用車両(パノラマSuper系)
2000番台 特急車両(空港アクセス用)
3000番台 通勤用車両(VVVFインバータ制御)
4000番台 同上
5000番台 3扉高性能車(車体更新車)
6000番台 3扉高性能車
9000番台 通勤用車両(VVVFインバータ制御)
1955年にカルダン駆動方式の高性能車(SR車)が登場したとき、5000系が登場、さらにその発展型として1961年にパノラマカー7000系が登場し、一挙に7000番台となりましたが、この流れは高性能車登場以前、2000番台が旧型制御車・付随者、3000番台が旧型電動車に附番されていた流れを反映してのことだそうです。5000系や7000系は全電動車方式だったため4000番台、6000番台は欠番となりました。
1000番台はかつては木造旧型電動車が附番されていましたが7000、7500系の後継として名古屋本線東西直通40周年を記念し、1988年7月8日にパノラマSuperが営業運転を開始したときにはこの新車両が二代目1000系となっていました。2000番台もかつては旧型制御車・付随車に附番されていましたが、2005年1月29日、空港線開業に合わせ空港アクセス特急として営業開始したミュースカイに2000系が附番されました。1000番台、2000番台の系列は新たに登場した系列に附番される際には以前の系列は消滅済みでしたので混乱なく附番されました。
3000番台に関してはVVVF制御の通勤車が登場した際、初代3000番台の旧性能車3300系(2代目)、3400系が残存していたため3500系からの附番となりました。その後、3700系、3100系、3300系、3150系といった順序での附番となりました。
8000番台は1965年、1969年に製造された国鉄高山本線直通の準急、急行、特急車両「たかやま」「北アルプス」用キハ8000系、その後継車両キハ8500系に使用されましたが、両系列の消滅後は空番となっています。
名鉄といえばかつては路面電車、ディーゼルカー、指定席・自由席兼用車両、他社ではとっくに引退した旧型車両の残存などバラエティー豊かな構成が特徴でしたが、経済情勢の変化やJR東海との競争で合理化・効率化を余儀なくされた結果、利用率の高い路線は異端車両の整理が進み、利用率の低い路線は縮小・廃止が行われ、非電化、600Vの路線が全廃となり、今日の形になったと言えます。
バラエティーに富んだ車両が多かった1970年代に較べ、保有車両数は400両ほど増加していますが、車両形式体系は明確で分かりやすいものになっています。
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