2022年夏 名古屋遠征 名鉄ほぼ全線乗りつくしの旅 43 車両編 7000系の伝統を継ぐ1000系パノラマSuper 登場の頃
昨日の記事にもありましたが、名古屋本線東西直通40周年を記念して1988年7月8日に7000系パノラマカーの後継として運転を開始したのが1000系でした。当初は4連、全車両座席指定車で1997年までに5次に渡り、21編成が登場しました。
主要諸元
最高運転速度 120 km/h
設計最高速度 130 km/h
起動加速度 2.0 km/h/s (特別車4両60 km/hまで)2.3 km/h/s (特別車2両60 km/hまで)
減速度(常用) 3.5 km/h/s
減速度(非常) 4.2 km/h/s
編成定員 216名(特別車4両)108名(特別車2両)
編成重量 149.0 - 156.0 t (特別車4両)77.0 - 79.0 t (特別車2両)
全長 先頭車 20,380 mm
中間車 19,730 mm
全幅 2,740 mm
全高 一般客室屋根高 3,520 mm
冷房装置上面 3,884 mm
パンタグラフ折畳 4,025 mm
主電動機 複巻整流子電動機 TDK8225A
主電動機出力 150kW × 4
歯車比 4.82
編成出力 150 kW×8=1,200 kW(特別車4両)150 kW×4=600 kW(特別車2両)
定格速度 全界磁 55 km/h 8 %弱界磁 102 km/h
制御方式 界磁チョッパ制御
制動装置 回生併用電磁直通空気ブレーキ
保安装置 M式ATS
車体は普通鋼製、車体幅は車両限界ほぼ一杯となっています。先頭部分に展望席が設置され、先頭部分の台枠を下げ、運転台床を台枠下と面一とし、天井を下げた1階部分と展望席を階段状の中2階とする8800系パララマDXの流れをくむハイデッカー構造としました。
1次車は1001F~1009Fの9本でM2のM1寄りに車掌室、M1のM2寄りにトイレが設置されました。車体塗装はクリームホワイト色を基調に、スカーレットの帯をを側窓の上下に入れ、裾部分をライトブラウンにしました。制御方式は6500系とほぼ同じGTO界磁チョッパ制御で主電動機は150kW腹巻直流モータ(TDK8225A・340 V, 490 A, 1,700 rpm)、パンタグラフはM1,M2のTc寄りに搭載、台車はSU形ミンデン式FS539およびFS039、軸ばねを特急車仕様としました。補助電源装置は名鉄で初めてDC-DCコンバータが使用されました。
2次車1010F~1012Fの3編成で中間車の山側1人掛け座席を2列に変更、当初から耐雪ブレーキを設置しました。
3次車は1013F~1016Fの4編成で本線120㎞/h運転に備え、増圧ブレーキを当初から設置しました。
4次車は1017F~1019Fの3編成で運転室の塗装をクリーム色に、台車はボルスタレス式SS126FとSS026Fで高速運転時の乗り心地改善のため1995年秋からヨーダンパが設置されました。
5次車は1020F,1021Fの2編成で台車は当初からヨーダンパ付きとし、M車の台車は3500系2次車のSS126E2と同様の変更を施したSS126F2としました。
冷房装置は東芝製RPU-4414(15,000 kcal/h)を各車2基搭載しました。さらに熱交換型換気装置(ロスナイ)を併用しました。
電磁直通ブレーキシステムを搭載した5700系、5300系、5500系、6000系、6500系、6800系、7000系、7700系、7100系、8800系との総括制御運転が可能です。
最後まで読んで戴きありがとうございます。
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