2022年夏 名古屋遠征 名鉄ほぼ全線乗りつくしの旅 39 尾張瀬戸から栄町へ
尾張瀬戸駅は貨物取扱廃止までは構内に貨物側線が残っていましたが、1978年2月15日の貨物取扱廃止以降、旧貨物側線は電留線として整備されました。これは栄町乗り入れにより、運用車輌が増加するのに対する措置でした。さらに駅舎に関しても大正時代以来の2代目駅舎が長らく使用されて来ましたが、2000年に国土交通省の鉄道駅総合改善事業として事業主体となる尾張瀬戸駅整備株式会社(第三セクター)を設立し、2002年には電留線の配線変更、2005年には駅前公共施設パルティせとの開設、駅前バスターミナルの整備などの再開発が行われました。
2022/8/4 この写真では分かりませんが、現在の3代目駅舎は陶都瀬戸をイメージした登り窯の形をしています。
1面2線のホーム、頭端式構造です。
瀬戸線は他の名鉄路線とは接続の無い孤立路線のため、瀬戸線内各駅と名鉄他線の間を地下鉄等で移動し乗り継ぐ際、瀬戸線内の距離数と名鉄名古屋、金山から先の名鉄線の距離数を通算する特例運賃が設けられていましたが2006年に廃止されました。
昨日の記事にある電留線は2002年の配線変更で2本になりました。運用車輌の半数が滞泊し、日中は1編成が留置されています。
瀬戸線では普通以外に急行・準急が運行され
急行は途中、東大手、大曾根、小幡、喜多山、大森・金城学院前、三郷、新瀬戸に停車
準急は途中、東大手、大曾根、小幡、喜多山以降各駅に停車 という停車駅設定になっていますが、途中での追い抜きが無いため(喜多山駅にしか退避設備がない)、追い抜きはなく先発列車が先着するダイヤとなっています。
車両の検査は尾張旭駅に隣接した尾張旭検車支区で行われ、かつては大曾根駅での中央本線との貨物連絡線を使用しての車両の搬入、搬出が行われていたこともありましたが、現在は重要部検査や全般検査の際は台車・主要機器を車体から取り外し、トレーラーで道路上を名古屋本線の名電山中~藤川間にある舞木検査場まで陸送する方式となっています。
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最近の瀬戸線は名古屋の山の手を走る品の高いイメージになってきたことが同線専業車両4000系の直接投入に結びついたのかもしれません。従来の名鉄カーストのままだったら、新3300系を本線系統に投入して捻出した6000系を瀬戸線に…だったでしょうから大きな進歩です。
名古屋の通勤圏では中央西線と名鉄瀬戸線が“敵を持たない”路線都して比較的安定した路線維持が出来るのではないでしょうか?ただありそうで無かったのが旧国鉄が計画を断念した岡多線の瀬戸市〜多治見間の“品濃線”を名鉄が引き継いで栄町から多治見までの直通通勤線化することですね。もしこれが実現使用ものなら栄に乗り入れる分、瀬戸線は中央西線よりも遥かに優勢になって血みどろのライバル合戦になってしまっていたかも…
投稿: ねこたろう | 2023年7月 1日 (土) 20時22分
ねこたろうさま、こんばんは。こちらにもありがとうございます。
同じ会社の路線の中でどうしても新車が投入されない、置き去り路線はありますね。西武で言えば多摩川線をはじめ、多摩湖、国分寺、狭山、西武園線等がそれに当たるかも知れません。名鉄瀬戸線の場合、”旧国鉄が計画を断念した岡多線の瀬戸市〜多治見間の“品濃線”を名鉄が引き継いで栄町から多治見までの直通通勤線化”なんて道があったのですね。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2023年7月 2日 (日) 20時23分