世界で一番多い保有数を誇ったJALのBoeing747 その4 JA8112・JA8115・JA8116
日本航空がかつて運航したクラッシックジャンボジェットのシリーズ、今回は-146Aの5~7号機目にあたるJA8112/JA8115/JA8116、3機の話題です。
1992/6/14 cn20528/ln191 JA8112 国内線運用に入り羽田B滑走路に着陸するJA8112 (京浜島から)
JA8112 cn20528 ln191は1972年6月14日に登録され、1993年6月22日までJALで活躍しました。この機体は1980年代のチートラインの入った塗装でリタイアしており、ホワイトベースの塗装にはならなかったのかと思います。1991年頃はJAAに貸し出され、垂直尾翼の鶴丸塗装をJAAと斜め書きした塗装で飛んでいました。
1974年5月31日、同機がJL61便としてハワイ・ホノルル国際空港から東京国際空港に向けて運航中の現地時間13時43分頃、乗客1名が心筋梗塞で死亡する事故がありました。
抹消後はN704CKとなり、アメリカン・インターナショナル・エアウエイズを経て、同じレジのままサウジアラビア航空に1994年1月から3月までリース、一旦、アメリカン・インターナショナル・エアウエイズに戻り、再びサウジアラビア航空で1996年3月まで活躍、1999年2月まではアメリカン・インターナショナル・エアウエイズに戻り、1999年2月からキティ・ホーク・インターナショナルで同じレジで2003年8月まで活躍、その後はN40489のレジで保管されているようです。
JA8115 cn20531/ln197 NRT
JA8115 cn20531 ln197は1972年10月4日に登録され、1999年4月27日までJALで活躍しました。
1988年10月22日、新東京国際空港からハワイ・ホノルル国際空港に向けてJL72便として運航中、北緯32度・東経178度付近の公海上(高度39,000ft)、日本時間午前3時15分頃、就寝中の乗客男性69歳が冠動脈硬化症で死亡する事故がありました。
抹消後は1999年9月までN557SW、2003年1月まではTF-ATEでエアアトランタアイスランド、2003年1月から3月まではナイジェリアのアルパルカ・エアーにリース、その後、エアアトランタアイスランドに戻され、保管中です。
JA8116 cn20532/ln199 NRT
JA8116 cn20532 ln199は1972年12月8日に登録され、2002年2月1日まで活躍しました。1992年7月から1993年5月までは日本アジア航空に籍を置き、1993年5月にJALに復帰、2002年2月に抹消となっています。リタイア後はHS-UTHのレジでオリエント・タイ航空の機体として活躍しました。
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コメント
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B767ー281様 お早うございます。−146懐かしいですね。この頃私も盛んに成田に行っていたので、この2機撮っているかもしれません。747は−400でさえグランドになってしまっている機体が少なくない状況で、もう−100や−200の保管機は飛ぶことは無さそうです。最近思ったのですが、広告やイラストの類の飛行機もみな双発になっています。ちょっと前は機体の前が膨らんでいて、4発のジャンボと思われるものが普通だったのですが。時代の変化ですね。
投稿: 細井忠邦 | 2023年2月25日 (土) 09時45分
細井忠邦さま、おはようございます。
旅客機もレシプロ機から、ターボプロップ、ピュアジェット、そして747、三発機と来て、今は双発ジェット機の時代になりましたが。これから先は似たような双発機の時代が続くのでしょうね。何か多様性がどんどん無くなってゆくようで寂しいですね。
747の歴史を振り返っても‐100、-200B、そして-100からSP,SR、さらに-300になり、-100や-200のSUDが登場し、-400へ、さらに-8とハリエーションの歴史がありましたが、それらも実機がいなくなることで消えてゆくのでしょうか。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2023年2月26日 (日) 07時24分