2022年夏 名古屋遠征 名鉄ほぼ全線乗りつくしの旅 62 車両編 6500系の後継者、3500系 その1
1990年代に入ると、電車の制御方式はVVVF制御方式が主流となって行きました。6000系から続いた新性能通勤車両の流れで6500系の後継として1993年にデビューしたのが3500系でした。
主要諸元
最高運転速度 120 km/h
設計最高速度 130 km/h
起動加速度 2.0 km/h/s (70km/hまで)
減速度(常用) 3.5 km/h/s
減速度(非常) 4.0 km/h/s
編成定員 552名(座席180〈実質152〉名、
補助席設置編成212〈実質184〉名)
編成重量 122.2 - 123.6 t
全長 先頭車 18,900 mm 中間車 18,830 mm
全幅 2,740 mm
全高 冷房装置上面 3,880 mm パンタグラフ折畳 4,030 mm
主電動機 かご形三相誘導電動機 TDK-6380-A・MB-5059-B
主電動機出力 170kW × 4
駆動方式 TD継手式中実軸並行カルダン
歯車比 5.65
編成出力 1,360 kW
制御方式 VVVFインバータ制御
制御装置
機器更新車:東洋電機製造製 RG6020-A-M(IGBT素子) その他:東洋電機製造元設計(GTOサイリスタ素子)
東洋電機製造製 RG645-A-M
東芝製 SVF022-A0
三菱電機製 MAP-178-15V56
制動装置 回生制動併用全電気指令式電磁直通空気制動 (常用段数:7段)
保安装置 M式ATS
3500系 製造次数と編成
豊橋方からク3500+モ3550+モ3650+ク3600の4形式からなる4連で1993年6・7月から1996年6月にかけ、5次に渡り、34編成、計136両が製造されました。普通鋼製、片側3扉、先頭車のデザインは6500系8次車とよく似ていますが、前面に排障器が付き、車体番号が窓ガラス右上に掲出されている点が6500系とは異なります。登場時は客用扉の上半分が濃いグレーに塗装されていました。
室内は全車両がロングシートで、運転台後部には車椅子スペースを設け、客用扉の両側に立ち席スペースがあるためロングシートは6500系より短く、着席定員の数が先頭車42名、中間車48名を少なくなっています。妻面の上部には名鉄通勤車では初となるLED式案内表示器が設置されました。
走行機器はGTO素子インバータ1C8M制御でブレーキ方式は電気指令式で従来の車両とは連結でいないことを示すECBエンブレムが車体前面につきました。マスコンは名鉄初のT形ワンハンドルタイプです。120km/h運転に対応するため、耐雪ブレーキ、増圧ブレーキ、滑走防止装置も設置されています。
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