2022年夏 名古屋遠征 名鉄ほぼ全線乗りつくしの旅 63 車両編 6500系の後継者、3500系 その2
名鉄の車両のうち、現在、3000番台の系列はすべてVVVF制御の3扉通勤車となっています。3500系が1993年の登場、1997年には車体断面の形状を変更した3700系が登場し、同じ時期に2連の3100系が登場しました。さらに今世紀に入り、2004年には4連の3300系、さらに2連の3150系が登場し、これらはステンレス車体となりました。西武鉄道でいえば6000系から9000系、20000系とほぼ同時期に製造された車両群です。制御方式などは同じVVVF方式ですが、首都圏と中京圏の輸送需要の違いから編成の長さは大きく異なっています。
さて3500系は昨日の表にあるように1993年6~7月の第1次車から1996年4月の第5次車まで製造されました。1次車では制御装置は東芝製GTOインバータ、主電動機は東洋製三相かご形誘導電動機でしたが、3次車では制御装置が東芝製と三菱製にになり、主電動機も三菱製が加わりました。台車も3次車から台車枠横梁の断面拡大、横梁と溶接部品の一体化、軸ばね案内部を角形から円柱形への変更などがなされ強度が高められています。4次車では側扉間のロングシートの両脇に補助席を設置、扉開閉チャイムの設置、天井の高さをアップ、補助電源装置のSIV化、冷房装置の低騒音化などの改良がなされました。台車も当初からヨーダンパが付加されました。
2022/8/4 富貴 3504F 1次車 内海発新鵜沼行 急行
3500系は6500系6次車以降の「金魚鉢」スタイルを踏襲していますが、スカートが付いて顔が引き締まり、編成番号が前面に掲出されるようになりました。ECBは在来の車両とは連結できない電気指令式ブレーキ搭載を意味したワッペンです。 2022/8/3 犬山 3509F 2次車 普通 東岡崎行
2022/8/3 津島 3511F 準急国府行
この編成は2021年3月、2度目の機器更新を受けた際に内装が変更され、ワンマン運転対応改造を受けています。 2022/8/3 笠松 3517F 3次車 準急岐阜行
2022/8/3 栄生 3524F 4次車 『ONE PIECE RED FILM RED』 急行豊川稲荷行
ワンピース映画とのコラボレーションで2002年7月25日から9月20日まで施されたラッピング 2022/8/3 笠松 3532F 5次車 普通須ヶ口行
2022/8/3 ク3610の運転台
マスコン・ブレーキを一本のTハンドルにしたのは3500系が名鉄初です。
3500系は名鉄のVVVF通勤車の礎となった車両での名古屋本線、犬山線から各支線に入る急行系の主力として活躍しています。
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