2022年夏 名古屋遠征 名鉄ほぼ全線乗りつくしの旅 53 車両編 6500系 6000系4連の界磁チョッパ制御版として登場
1976年12月に登場し、1983年2月まで8次(3次は欠)に渡り製造された6000系4連でしたが、他の鉄道事業者の主力車両は抵抗制御車から界磁チョッパ制御車に移行しつつあり、同時に回生ブレーキによる省エネ運転がアピールされる時代となっていました。名鉄でもモデルチェンジと回生ブレーキの導入が検討され、3880系等の置き換えと、7500系以来となる回生ブレーキ搭載の車両として1984年2月に登場したのが6500系でした。
主要諸元
最高速度 100 km/h 110 km/h (1996年以降)
起動加速度 2.0 km/h/s
減速度(常用) 3.5 km/h/s
減速度(非常) 4.0 km/h/s
全長 18,830 mm (モ6450・モ6550)18,900 mm (ク6400・ク6500)
全幅 2,730 mm
全高 3,880 mm(集電装置なし)4,200 mm(集電装置あり)
車体 普通鋼
台車 住友金属工業 FS521A(電動台車)住友金属工業 FS098A(付随台車)
主電動機 東洋電機製造 東洋電機製造 TDK-8225A
主電動機出力 150 kW[5]× 4基 / 両
(TDK-8225A…複巻整流子電動機・端子電圧340 V・定格回転数1,700 rpm)
駆動方式 中空軸平行カルダン駆動方式
歯車比 84:15=5.6
制御方式 界磁チョッパ制御
制御装置 回生ブレーキ付GTO界磁チョッパ制御 EP-39-A
制動装置 回生ブレーキ併用電磁直通ブレーキ(HSC-R)
保安装置 M式ATS
各車両の形式番号から言えば豊橋側の先頭車はク6400なので、6400系というべきですが、名鉄では6500系と呼んでいます。
車体は6000系8次車を基本としていますが、前面は非貫通の4面折妻とし、窓下にステンレス製の飾り帯をを付け、窓上に種別・行き先表示装置を収納しました。側面は整列乗車を考慮して、先頭車と中間車の側扉間隔を統一しました。
制御装置は名鉄初のGTO界磁チョッパ制御を採用,1C8M制御、主電動機は騒音を防ぐため内扇式、補助電源装置も名鉄初のGTOインバータを採用しました。
1984年に1次車4本、1985年に2次車4本、1986年に3次車5本、1987年4月に4次車2本、同年11月に後述の6800系と同時に2本が製造された後、1989年に登場した6次車からは大幅にデザインが変更されました。これに関しては後日、写真にて紹介します。1990年に7次車2本、1992年に8次車2本が竣工し、製造を終了しました。
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