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2023年2月23日 (木)

2022年夏 名古屋遠征 名鉄ほぼ全線乗りつくしの旅 61 車両編 パノラマカーシリーズ その4 5700・5300系の登場と7000系一族の終焉

1960年代後半から1970年代にかけて、高度経済成長の波は名鉄線沿線の朝夕ラッシュ時の混雑ぶりにも現れ、1973年には7000系4連を2本併結で走らせる運用も登場しました。このため7000系4連7本については連結化改造が行われました。準備工事がなされて登場していた3次車以降の7015~7020、7025~7032に連結対応工事が施工され、柴田式から小型密着式に自連が交換され、前面にジャンパ栓、空気管が設置されました。

1975年に登場したモ7050形(7100番台車)はロングシートが増え、側扉も両開きとなりました。この9次車で7000系の製造は終了しましたが、名鉄の電車では最多両数の系列となり、7500系の72両を合わせると当時の名鉄、架線電圧1500V下を走る車両の三分の一を占めるまでになりました。

1983年4月、7000系登場から20年を経過したのを機に7000系の特別整備が実施されました。1984年には6両編成のうち4本が4両編成化され、捻出された8両のうち、モ7062・モ7064・モ7161・モ7163の4両は8800系パノラマDXに機器を流用するため廃車となりました。冷房装置は瀬戸線6600系の冷房化に流用となりました。これが7000系、初の廃車でした。残る4両のうち、モ7101・モ7104については6000系と同一仕様の運転台が設置され先頭車に改造されました。7100系モ7100形として中間にモ7102・モ7103を挟み4連化され、他のSR車(全金属車体・カルダン駆動・発電ブレーキ併用電磁直通ブレーキ装備車)と共通運用されるようになりました。

1986年、国鉄東海道本線の普通列車の増発などに対抗し、特急列車のグレードアップが行われることになり、7000系4連、11編成が「白帯車」として整備されました。このときに7100系4連に組み込まれていたモ7102、モ7103は7000系に組み込まれ、7100系は2連化、他のSR車と共通運用が組まれるようになりました。1987年、パノラマDXの増備のため、機器流用の種車としてモ7052・モ7054・モ7151・モ7153の4両が廃車となりました。1988年、新型特急車両として1000系「パノラマSuper」が誕生したことで7000系は7編成を残し、特急の座から格下げとなりました。

8800系への機器流用以外にも老朽化による廃車、特に特別整備を受けていない車両や検査期限切れとなった車両から廃車が進行し、2005年1月29日の空港線開業では、7500系の乗り入れが不可能となり、7000系は開業初日から普通列車や急行列車で運用されましたが、2006年9月、特急施策の見直しでパノラマカーの全廃が決まり、2008年9月14日の「さよならP6」で6両編成の営業運転は終わりました。2008年年末にかけ4連の定期運用も終わりましたが、トップナンバーの7001編成は舞木検査場において1961年登場当時の姿に復元されPhenixのエンブレムを装着され、イベント列車としての運転が行われ、モ7001+モ7002の2両が舞木検査場構内で保存となりました。同検査場にてイベントが開催される際には公開されています。また2002年に廃車された7027編成のうちの3両(モ7027・モ7092・モ7028)が豊明市の中央競馬場で静態保存されています。

晩年は三河北線ワンマン運用に就いていた7700系、さらに後から加わった7100系に関して、7100系は2009年11月29日のさよなら運転を最後に、7700系2010年2月26日限りで定期運用から外れ、廃車となりました。

時代は遡りますが、名鉄では名古屋本線の速達列車として特急・急行を運行していますが1977年以降は特急は7000系、7500系が中心となりましたが、高速や急行は5000系・5200系・5500系などの2扉クロスシート車が運用されていました。これらの車両のなかでも5000系・5200系は元々非冷房車であり、また冷房改造の計画もなく、かなり陳腐化が進んでいたことでした。そのころ、ライバルの国鉄は分割民営化を控え1986年には快速列車の大増発が行われ、サービスの差が歴然としていました。そこで対抗策として急行列車のサービス向上を狙って登場させたのが完全新製車である5700系と5000系・5200系の機器を流用した5300系でした。

主要諸元
最高速度 110 km/h
起動加速度 2.0 km/h/s
減速度(常用) 3.5 km/h/s
減速度(非常) 4.0 km/h/s
全長
18,900 mm(ク5700・ク5800・モ5300・モ5400)
18,830 mm(モ5750・モ5850・サ5600・モ5650・モ5350・モ5450)
全幅 2,730 mm
全高 3,880 mm(ク5700・ク5800・サ5600・モ5300・モ5450)
4,200 mm(モ5750・モ5850・モ5650・モ5350・モ5400)
車体 普通鋼
主電動機 東洋電機製造 TDK8225-A 東洋電機製造 TDK8051-A 東洋電機製造 TDK823-A
主電動機出力 150 kW × 4(TDK8225-A…複巻整流子電動機・TDK8051-A…直巻整流子電動機)
75 kW × 4(TDK823-A…直巻整流子電動機)
制御方式 5700系 : GTO界磁チョッパ制御 5300系 : 界磁添加励磁制御
制動装置 回生ブレーキ併用電磁直通ブレーキ (HSC-R)
保安装置 M式ATS

5700-5300
5700系、5300系 編成表と製造次数による変化、改造に関して

5700系は1989年6月から2009年9月まで1次車4連のなかに3次車2連を組み込み、
5701-5651-5601-5751-5851-5801
5702-5652-5602-5752-5852-5802 という6連で運用されたこともありました。

車内は転換クロスシート、連結面側車端部がロングシーtでした。

1986年6月24日、まず5700系の運転が始まり、その後、5300系も共通運用で営業運転に投入されてゆきました。同年7月20日のダイヤ改正から本格的な営業運転が始まりました。この2系列は新しいSR車という意味を込め、NSR車と呼ばれ、同系列の投入で名古屋本線の急行の冷房化率はほぼ100%となりました。増備が行われるにつれ名古屋本線の主力車両となってゆきました。1990年8月からは名古屋本線で120km/h運転が開始されるため、5700系については増圧ブレーキが設置されました。また5300系の台車交換もなされました。
時代が過ぎ、5500系・7000系・7500系・7700系・7100系が廃止されると2扉の一般車は5700系・5300系のみとなり少数派となりました。6連で運用されていた5701F,5702Fは4連化され、外された2両に運転だを取付け4連化されました。
5300系に関しては2009年から5700系に関しては2017年から廃車が始まり、9500系が運用を始めると2019年10月に全廃が発表され、2019年末に両系列は形式消滅となりました。これにより名鉄の2扉車は特別車両のみとなり、一般車の2扉車は全て淘汰されました。

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