2022年夏 名古屋遠征 名鉄ほぼ全線乗りつくしの旅 54 車両編 6500系 2つの顔をもつ4連系列
前回の記事にあるように6000系の後継車の4連バージョン、6500系は1989年登場の6次車から大きくモデルチェンジしました。1次車から5次車までのスタイルは「鉄仮面」、6次車から8次車までのスタイルは「金魚鉢」とそれぞれ呼ばれているそうです。 2022/8/3 犬山遊園 6501F
2022/8/3 三柿野 6513F
2022/8/3 6513F 車内
同編成はクロスシートで竣工しましたが、1995年2月13日にロングシート化改造を受けました。
1961年12月から1971年11月まで名鉄の社長を務めた土川元夫氏は副社長時代に「パノラマカー」構想を具体化し、鉄道事業のみならず、京都大学霊長類研究、所を開設したり、博物館明治村を開設など沿線観光資源の創出、文化事業の発展に貢献し、名鉄中興の祖と言われた人物でしたが、通勤ラッシュ対策で東京急行電鉄から3700系を購入し、3扉ロングシート車が3880系として威力を発揮してからも、クロスシート車へのこだわりは相当なものがあったようです。6000系が当初、クロスシートでデビューし、座席幅が狭く、通路側にひじ掛けも無かったため評判が芳しくなかったのも土川イズムの浸透のためと言われていました。6000系の後継系列である6500系も7次車まではクロスシートでデビューしているのはその名残と言われています。ただ、ラッシュ時の対策上、6504F, 6510F, 6513F, 6516F, 6517Fの5編成は1995年から1996年にかけロングシート化改造を受け、1992年に竣工した8次車、6523F,6524Fは当初からロングシートでのデビューとなりました。 2022/8/4 中部国際空港 6500系 6523F 後期タイプ
前面は大型曲面ガラス2枚を用いてガラス窓が拡大、運転室と客室の仕切り窓も拡大、前面展望が向上しました。側窓は連続窓風に変更、一部をバランサー付き下降窓とし、窓回りをレモンゴールドの金具抑えとしました。車体幅も10mm増の2740mmとしました。このスタイルは3500系に引き継がれました。 2022/8/4 クロスシート車内
固定クロスシートの形状も一新し、ヘッドレスト、ひじ掛けを設置、座り心地を改善し、シートピッチも拡大しました。
6500系は加速性能に優れているため、名古屋本線系列及び支線直通の急行・普通列車に幅広く投入されています。
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