2022年夏 名古屋遠征 名鉄ほぼ全線乗りつくしの旅 64 車両編 3500系の車体設計変更版として登場した3700系
名鉄初のVVVF制御方式の3扉通勤車両として3500系が登場しましたが車体は1989年に登場した6500系6次車由来のものでした。この頃、JR東日本などでは209系からE231系に向け、車体の拡幅化などの流れがあり、名鉄でも1997年に登場した3700系では居住性を高めるため客室を広げ、車体内外の仕様変更が行われました。
主要諸元
最高運転速度 120 km/h
設計最高速度 130 km/h
起動加速度 2.0 km/h/s (70km/hまで)
減速度(常用) 3.5 km/h/s (非常) 4.0 km/h/s
編成定員 536名(座席208名)
編成重量 123.0 t (1次車) 121.4 t (2次車)
全長 先頭車 18,900 mm 中間車 18,830 mm
全幅 2,740 mm
全高 冷房装置上面 4,010 mm パンタグラフ折畳 4,055 mm
主電動機 かご形三相誘導電動機 TDK-6380-B
主電動機出力 170 kW × 4
駆動方式 TD継手式中実軸並行カルダン
歯車比 5.65
編成出力 1,360 kW
制御方式 VVVFインバータ制御 (GTOサイリスタ素子)
制御装置 東洋電機製造製 RG645-A-M
制動装置 回生制動併用全電気指令式電磁直通空気制動 (常用段数:7段)
保安装置 M式ATS
3500系の車体断面は上方に狭まり、裾を絞った形状でしたが、3700系では車体側構を直線状とし、車体下部を内側に傾斜させ、車体高さを上げ、屋根のRを増やし、肩のRを減らし、客室の天井を90mm高くし、床面高さを10mm下げ、側窓高さを60mm、側扉高さを42mm、拡大しました。連結面間隔も730mmから600mmとし、その分車体を延長、ロングシートも同時に延長し、座席数を増やしました。パンタグラフは軽量化、保守軽減からシングルアーム式となりました。耐雪ブレーキ、2段増圧ブレーキ、滑走防止装置を設置し,130km/h運転対応としました。
3700系 製造次数と編成
2022/8/3 新可児 3701F 普通 中部国際空港行
3700系は4連で1次車として1997年に2編成、2次車として1998年に3編成が製造されました。形式は豊橋方からク3700+モ3750+モ3850+ク3800です。
2022/8/3 栄生 3704F 二次車 普通 佐屋行
2次車では前面形状が若干変更され、前面窓が80mm、前面の種別・行き先表示装置は40mm、取り付け位置が高くなりました。写真を見較べると前面窓ガラス下枠と手摺の間の幅が違うのがわかります。
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