2022年夏 名古屋遠征 名鉄ほぼ全線乗りつくしの旅 65 車両編 3700系の2連版であり、名鉄初のIGBT-VVVFとなった3100系 その1
名鉄では6500系以降、4連と2連で系列番号を別にするようになりましたが、VVVF通勤3扉の3700系の2連版も3100系として登場しました。
VVVF制御を司る素子はこれまでGTOでしたが、この系列からIGBTが使用され、1基の主電動機を1台のVVVF装置が制御する1C1M4群方式となりました。(GTOサイリスタとIGBTの電流制御に関してはこちらの説明が分かりやすいかと思います)。
従来のVVVF車では動力系の制御装置と補助電源系は編成内の別の車両に搭載されていましたが、この系列からはどちらも制御電動車に搭載されるようになり、万が一補助電源装置が故障した際にはVVVFの1群を開放し、補助電源装置として使用可能となりました。このことにより、VVVFインバータ装置の表記は「車両制御装置」となりました。ちなみにこういった方式が採用されたのは大手私鉄では初めてで、JR東日本のE233系1000番台に次いで2例目とのことです。
主要諸元
最高運転速度 120 km/h
設計最高速度 130 km/h
起動加速度 2.0 km/h/s (70km/hまで)
減速度(常用) 3.5 km/h/s (非常) 4.0 km/h/s
編成定員 258名(座席96名)
編成重量 63.5 - 64.4 t
全長 18,900 mm
全幅 2,740 mm
全高 冷房装置上面 4,010 mm パンタグラフ折畳 4,055 mm
主電動機 かご形三相誘導電動機 TDK-6380-B・MB-5059-B
主電動機出力 170 kW × 4
駆動方式 TDドライブ
歯車比 5.65
編成出力 680 kW
制御方式 VVVFインバータ制御 (IGBT素子)(2000A/600A 1700V/360A)
制御装置
3101F~3106F・3116F~3120F:東芝製 SVF032-A0
3107F~3115F:三菱電機製 MAP-174-15V66
3121F~3123F:三菱電機製 MAP-174-15V66A
制動装置 回生制動併用全電気指令式電磁直通空気制動 (常用段数:7段)
保安装置 M式ATS
3100系 製造次数と編成
形式は豊橋方からク3100+モ3200で1997年4月、1998年4月、2000年4月の3次に渡り、23編成が製造されました。2次車では3700系の2次車同様に前面窓が80mm、種別・行先表示装置が40mm高く取り付けられイメージが変わりました。3次車ではワンハンドルマスコンを右手操作型に変更し、運転台モニターが設置されました。後日、写真でその辺を示したく思います。
最後まで読んで戴きありがとうございます。
上のリンクをクリックされると面白い鉄道記事満載のブログ村。もしくは鉄道コムに飛ぶことができます。
« 2022年夏 名古屋遠征 名鉄ほぼ全線乗りつくしの旅 64 車両編 3500系の車体設計変更版として登場した3700系 | トップページ | 世界で一番多い保有数を誇ったJALのBoeing747 その5 JA8113・JA8114 »
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 2024年春の名古屋周辺旅行 遠州鉄道編 その1 遠州鉄道の歴史(2025.02.04)
- 2023年12月26日 松本城を見学(2024.12.26)
- 2023年晩夏の関西旅行 城巡り編 その3 岸和田城(2024.12.25)
- 2023年晩夏の関西旅行 城巡り編 その2 彦根城(2024.12.24)
「民鉄:名古屋鉄道」カテゴリの記事
- 2023年夏と2024年冬の名古屋旅行 その38 名鉄が JR東海から譲受したホキ80形(2024.05.02)
- 2023年夏と2024年冬の名古屋旅行 その37 豊明検車支区にてEL120形を撮影(2024.05.01)
- 2023年夏と2024年冬の名古屋旅行 その34 名古屋市交通局地下鉄鶴舞線の車両達 part1 3000形(2024.04.23)
- 2023年夏と2024年冬の名古屋旅行 その33 (2022年夏の補遺)名鉄100・200系(2024.04.22)
- 名鉄岐阜市内線・美濃町線・田神線廃止に伴って福井鉄道に譲渡されたモ880形(2024.04.17)
« 2022年夏 名古屋遠征 名鉄ほぼ全線乗りつくしの旅 64 車両編 3500系の車体設計変更版として登場した3700系 | トップページ | 世界で一番多い保有数を誇ったJALのBoeing747 その5 JA8113・JA8114 »
コメント