世界で一番多い保有数を誇ったJALのBoeing747 その14 JA8130と同時にJT9D-7Q装備で契約、導入されたJA8131
Boeing747のProduction Listを見るとcnの21678から21681までは通し番号となっており、JAL仕様の4機が同時期に契約されたことを伺わせます。これらは3機の-246Bと1機の-246Fであり、JA8129 からJA8132と登録されました。初飛行の日時はJA8129が1979年2月24日で少し早く、以下の3機は1979年5月31日から6月27日になっています。この数か月に違いがJA8129はJT9D-7Aエンジン装備に、以下の3機はJT9D-7Qエンジン装備といった違いになったのかも知れません。
1997/8/24 NRT
1998/2/11 NRT
1999/5/30 NRT
2006/5/28 NRT
JA8131として登録されたcn21680/ln380の-246Bの機体は1979年6月29日にJALに引き渡され北京線開設時に初便に使用された機体でした。1994年からはスーパーリゾートエクスプレス黄色塗装になりましたが、その後、ノーマルに戻され、最後はアーク塗装になっています。
地球温暖化の原因の一つに大気中のCO2の増加がよく言われますが、現在は人工衛星などによる観測が行われていますが1990年代、気象庁気象研究所と日本航空財団はオーストラリアから日本に向かう定期便にて約10,000m上空の大気を定期的に採取し、CO2,CH4,CO濃度の長期間にわたる変化を調べるプロジェクトを提案、採択され観測が開始されました。
1993年4月からケアンズ~成田間の定期便で月1回のペースで大気観測が行われ、当初はJA8127がその役目を担いましたが、1994年7月からはJA8131にバトンタッチされました。機体改造の際、観測装置は客室天井部から前方貨物室に移設され、観測路線もシドニー~成田となりました。同年9月からは月2回ペースとなり、1999年2月からはJA8130も観測に加わりました。その後、2002年4月からは両機の路線計画の変更でブリスベン~成田となりました。南緯30度から北緯30度まで緯度5度おきに大気を採取し、チタン製の容器に回収するものでした。
2005年までの観測により、
・地上の植物の光合成・呼吸によるCO2濃度の季節変動が上空にも及んでおり上空のCO2の増加率は地上とよく一致していること。
・地上で発生したCO2が大気の対流に乗り、上空に達していること。
・北半球の中緯度帯で発生するCO2が構想の大気の流れに乗り、南半球に向けて運ばれ、同時に、さらに上空まで達した CO2 は、超高層の大気の流れに乗って、いったん、南半球の中高緯度帯まで運ばれていること。
・1997年に発生したエルニーニョの結果、アジア・オセアニア地域で発生した森林火災に伴い排出されたCOが上空に達し、高層の大気組成に影響を及ぼしていること
等が明らかになりました(情報はこちら)。
2007年3月19日、カリッタ・エアーに売却、N745CKとなり、2008年7月にストア状態に、既に解体されています。
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