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2023年5月25日 (木)

381系以来となったアルミ車体の振り子式電車特急 885系 その1 「白いかもめ」の登場

2000年3月11日のダイヤ改正で長崎本線特急「かもめ」に投入されたのが885系でした。

1975年3月10日の新幹線博多開業のダイヤ改正で山陽・鹿児島本線の特急列車は大きな変化を遂げましたが、長崎本線、佐世保線に関してはキハ80系特急「かもめ」は廃止されましたが、電化工事が進展中であったこともあり、1976年7月1日、電化の完成で電車特急「かもめ」「みどり」がデビューするまでは昼行特急ゼロの状態が続きました。同改正で急行「出島」を格上げし、南福岡電車区配置の485系8連TcM'MTsTM'MTc7本が「かもめ」7往復に、同4連TcM'MTsc7本が「みどり」6往復、「かもめ」併結1往復に投入され、長崎特急「かもめ」の時代が始まりました

1989年3月11日のダイヤ改正では2往復にハイパーサルーン783系が投入され、翌1990年3月10日の改正では783系充当の「かもめ」5往復を「ハイパーかもめ」に、また改正数日前からは赤く塗装した485系を使用した「KAMOME EXPRESS」が走り始めました。1994年3月1日からは787系も「かもめ」に投入されました。

そして2000年3月11日、「かもめ」は長崎駅発着24往復
肥前山口駅発着(101・102号)1往復、佐賀駅発着(103・104号)1往復の計26往復となり、885系は長崎駅発着の単独運転の列車16往復(48号を除く)および103・104号に充当され、「白いかもめ」と案内されるようになり、「みどり」併結列車および48・101・102号は783系とし、485系は「かもめ」から撤退しました。

885-020404

2002/4/4 諫早 885系 「白いかもめ」のエンブレム

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2008/12/8 西小倉 SM1編成 1次車の特徴はフロントガラスの3連ワイパーです。

主要諸元

最高運転速度 130 km/h(曲線通過 +30 km/h)
設計最高速度 150 km/h(曲線通過 +40 km/h)
起動加速度 2.2 km/h/s
減速度(常用) 4.3 km/h/s
減速度(非常) 5.2 km/h/s
編成定員 314名(6両編成)
編成重量 228.4 t
全長 20,500 mm 21,650 mm (先頭車)
全幅 2,910 mm
全高 3,825 mm
車体 アルミニウム合金 (A-train)
主電動機 かご形三相誘導電動機
駆動方式 TD継手式中実軸平行カルダン駆動方式
編成出力 190kW×12=2,280kW (3M3T)
制御方式 IGBT素子VVVFインバータ制御
制動装置 回生ブレーキ併用電気指令式ブレーキ
保安装置 ATS-SK、ATS-DK

885系は883系増結車(第5次車)で触れましたが車体は日立製作所のモジュール構体システム「A-train」を採用し、摩擦撹拌方式(Friction Stir Welding)でアルミを溶接、製造したダブルスキン構造のアルミ合金製となっており、ダブルスキンの内部には制振材が挿入されており、床面上部にも張り付けられていることで騒音が抑制されています。
側面窓は883系に較べ小型化され、UVカットガラスが入れられました。乗降扉も900mmと狭くなりましたが床面高さを低くしたため出入り台のステップはなくなりました。

411-090421-lichterfeldeost3
2009/4/21 Lichterfelde-Ost ICE T 411形

前照灯のデザインはAudi・TTのものを基にし、前頭部の形態はドイツのICEのデザイナーAlexander Neumeister氏の了承を得てデザインされたものであるとのことです。ちなみにAlexander Neumeister氏は日本の鉄道車両では新幹線500系、E954形(FASTECH 360 S)、福岡市交通局3000系、東京メトロ10000系等のデザインを手掛けています。

885-sm2-051210 2005/12/10 香椎 SM2編成

885-sm3-030522 2003/5/22 諫早 SM3編成 
この写真の2か月弱後の7月18日、同編成は「かもめ46号」として運転中、肥前長田駅~小江駅間で大雨により線路横ののり面から線路上に崩れた岩石に衝突し、脱線転覆、運転士と乗客36名が重軽傷を負い、損傷の激しかったクモハ885-3・モハ885-3・サハ885-3の3両は事故現場が水田で重機が搬入できないことから、やむなく車両を現場で解体することになり、約半年後に-403として3両が代替新製されました。

885-sm4-051206 2005/12/6 海老津 SM4編成

885-sm5-020404 2002/4/4 諫早 SM5編成

車内の特徴は全席リクライニングシート、本革張りとしたことです。しかし、汚れの付着問題があり、後年、モケット張りに変更されました。側面化粧板は白色、床はフローリングとした点もユニークです。客室中央部のセンターブースは廃止され、その代わりにデッキの面積が広くなり、車端部にコモンスペースが設けられ縦長の窓が設置されました。

主回路は815系をベースにしたVVVFインバータ制御方式で、IGBT素子によるPWMコンバータ+VVVFインバータ方式となっています。

885-sm6-020315 2002/3/15 博多 SM6編成

885-sm7-010323 2001/3/23 博多 SM7編成

2000年2月から3月にかけ、クモハ885-1~7、モハ885-1~7、-101~107、クロハ885-1~7、サハ885-1~7、-101~107の42両(第1次車)が日立製作所で製造され、ThscMTTMMcの6両編成7本、SM1~SM7に組成され、冒頭にも記しましたが「かもめ」17往復(臨時+0.5)、「ソニック」2往復に投入されました。第1次車は白いボディに黄色の帯でした。

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