1992年登場のJR九州の787系 その3 「リレーつばめ」の廃止、そして2018年まで
九州新幹線部分開業(新八代~鹿児島中央)の2004年3月13日のダイヤ改正は787系にとって登場後、最も大きな変化をもたらした改正となり、博多~西鹿児島間の「つばめ」から新幹線接続の「リレーつばめ」への転職を強いられた改正となりました。
2010/3/21 新八代駅における「リレーつばめ」と「つばめ」の同一ホーム乗り換え
2010/3/20 新八代 787系側面に掲示された「リレーつばめ」ロゴ
そして、列車表示
4両編成11本も併結で「リレーつばめ」3往復、そして「有明」(門司港・小倉~熊本・水前寺)9往復に投入されました。
一方、鹿児島に配置されていたクモハ、クモロを両先頭とし、サハ3両の中間にサハシ改造のサハ200番台を挟んだ7両編成(MscM'T1T2TMM'c)12本は門司港、小倉~新八代間の「リレーつばめ」「有明」「きらめき」に投入され、サハ2両の6両編成2本(MscM'T2TMM'c)は「有明」「かいおう」に投入されました。2004年3月13日、これらの鹿児島配置車両は南福岡に転属となり、787系は南福岡に140両が集結しました。1992年7月のデビュー以来続いてきた鹿児島への787系の配置はこの時点で終了となりました。
2005/12/10 香椎 7+4併結編成による「きらめき」
2005/12/8 香椎2010/8/30 竹下 サハシから改造の-212の側面にARIAKEロゴをペイント、「有明」運用に就いていたBM12編成
2005年3月1日の改正では臨時ではありますが、「みどり」に7両編成が投入されました。
2009年3月14日の改正では臨時ですが、「かもめ」2往復の運用が復活しました。
2011年3月12日の改正後も南福岡に残った7連17本はサハ787が1両抜かれ、鹿児島時代から6連だった2本を加えて、6連14本となり、「かもめ」10往復(臨時+3)、「みどり」2往復、「有明」1.5往復、「にちりん」2.5往復、「にちりんシーガイア」0.5往復、「ひゅうが」1往復、「きらめき」14.5往復、「かいおう」1往復と多種多様な路線を担当することになりました。「きらめき」の本数が増えているのは「リレーつばめ」として門司港、小倉~博多~新八代間を走っていた分の博多以東分を組み込んだためです。
2012/6/5 787系 九州新幹線全通後は側面のマークはリレーつばめやARIAKEからAROUND THE KYUSYUに代わりました。
2015/12/22 西小倉 787系の正面窓下の表示もかつてのTSUBAME,ARIAKEからAROUND THE KYUSYUへ
2018/4/1時点での南福岡電車区787系編成表
2014年3月16日のダイヤ改正から一部の6両編成にサハ787が組み込まれ、7両編成が復活し、7連と6連で運用が分けられました。
そして2020年9月末にはBM15編成が小倉車両センターに入場、D&S:デザイン&ストーリー 列車 「36ぷらす3」へ改造されました。こちらに関しては今度の九州旅行で記録できればと思います。
さらに2022年9月23日、西九州新幹線(武雄温泉~長崎)間の開業で新設された「リレーかもめ」「かささぎ」の大半の列車に充当されることとなり、7両編成は8両化され、西九州新幹線全通まではこの状態が続くと思われます。こちらも今度の九州旅行で記録してくるつもりです。
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コメント
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B767−281様 こんばんは。787系はクモロにサハシが特徴的でなかなか個性的な車両で、好きです。まだ一度も乗車経験はありませんが、わざわざ乗りえはありませんが、やはり列車の中で、と言うのは旅情があって良かったです。車内販売すら無い味気ない列車が増えた現在復活は難しいでしょうかね。
投稿: 細井忠邦 | 2023年5月18日 (木) 21時08分
細井忠邦さま、おはようございます。
なにか最近の鉄道会社のやることを見ていると、昔は当たり前のようにやっていたサービスをどんどん減らしてゆき、特別列車でのみダイニングサービスをしてみたり、イベントにしてもかなり高価な有料撮影会を頻繁に開催してみたりと、あまりにも「金儲け主義」丸出しに感じるのですね。こう感じるのは私だけではないと思うのですが、こう言った路線を続けて行くといずれはだれも見向きしなくなると思うのですが、公共交通機関がそういったことでよいのかとつくづく感じます。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2023年5月19日 (金) 04時07分