久しぶりの羽田空港 その6 JAL史上、初めての独自の導入となったAirbus機 A350XWB
昨年4月の羽田空港spottingでも撮影していましたが、JALとして初めての欧州製旅客機の導入となったのがAirbus A350XWBです。JASとの合併でA300-600Rがフリートメンバーとして存在した時代はありましたが、JALが独自に導入した機種としてはこのA350XWBが初めてとなりました。現時点ではJA01XJからJA16XJまでの16機が引き渡されており、最初の3機には導入記念として胴体後部にAIRBUS A350と赤、銀、緑のタイトルが描かれており、そえぞれ「挑戦」「革新」「エコ」を意味するそうです。
2011年2月20日、1991年10月22日以来、国内幹線に君臨してきたB747-400Dが退役するとB777がその後継を担ってきましたが、B777も初期導入機から退役が開始されており、後継機選定が注目されました。2013年10月7日、JALは中・長距離路線の更新機材としてA350XWBの導入を発表、-900XWBを確定18機、ストレッチトタイプの-1000XWBを確定13機、オプション25機の発注契約を締結しました。
B747導入以降、大型機ではBoeing一辺倒だったJALがB777の後継にB777XやB787の派生タイプ787-10を選ばなかったのは、A350XWBが既に2014年からデリバリーされ、欧米のメジャーエアラインで運航実績を重ね、低燃費、CO2やNOXの排出の低さを示していること、一方、B777X, 787-10はキャパシティ的な問題、そして開発の遅れが懸念されたようです。
A350XWBはRRトレント-XWBエンジンを装備しており、JALにとってはフライバイワイヤーの操縦システム同様、3軸タービンのRRエンジンも初物となりました。シート・コンフィグはF12C94Y263(X11仕様)369席で普通席は777の3-4-3から3-3-3の9アブレストになりました。クラスJを56席とし、総席数を391(X12仕様)にする変更も可能とのことです。2019年6月に初号機JA01XJがトゥールーズで引き渡され、羽田に到着後、慣熟飛行が羽田を拠点に北九州、新千歳、成田、関西、中部国際などで実施され、9月1日、JL317便羽田発福岡行で初就航しました。一方、B777-200/300は2020年12月4日に那覇発羽田行JL904便JA8978で発生したエンジン不具合による重大インシデントで2021年2月21日に運航停止、そのまま全機退役に追い込まれました。
2022/4/5 HND T3 JA02XJ silver cs
2023/4/18 HND T3 JA03XJ green cs
2022/4/5 HND T2 JA04XJ
2023/4/18 HND T3 JA15XJ One World cs
なお、初号機 JA01XJは4月15日の那覇~東京JL918便を最後にフライトがありません。メンテナンスのためドッグ入り状態なのか、あるいはそれ以外の理由でPark状態(こちらの情報)なのか気になるところです。
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B767-281様お早うございます。A350XWBの導入が発表された時は本当に驚きました。しかしそのままエアバス機を増やすかと思いましたら今度はよりによって737MAXを導入とは。ネット上でも「大丈夫かな?」と言う声が上がっているのも当然でしょう。この先767の後継も考えなければならない状況でそれがどうなるか目が離せません。
投稿: 細井忠邦 | 2023年5月 5日 (金) 07時54分
細井忠邦さま、おはようございます。
JALとしてみればA350XWBの導入でこれまでBoeing一辺倒だったのに対して、FlyByWireの操縦方式を習得し、さらにRRの3軸タービンエンジンを保有、メンテすることになり、世界が広がり、新機種の選定でも候補が広がったと見れば良いのではないかと思います。
経営破綻し、経営方針が見直された際に787と737に関しては引き続き導入の方針が維持されたので737MAXの導入となったのかと思います。今後はBoeing,Airbusの両者、さらに小型機のメーカも見ながらの機種選定になるのではないでしょうか。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2023年5月 7日 (日) 07時02分