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2023年5月11日 (木)

登場から35年が経過したJR九州の783系 その3 老朽廃車の開始へ

2000年3月11日のダイヤ改正は783系にとっても、また南福岡電車区にとっても大きな変化をもたらした改正でした。1988年3月13日のダイヤ改正でデビューし、一貫して南福岡電車区に配置されていた783系がこの改正で日豊本線関係の運用に就く編成と増結予備車が大分運輸センターに転属になり、「かもめ」用として885系の配置がスタートしました。その一方で、1975年3月から配置されてきた485系は「かもめ」「みどり」「ハウステンボス」の運用を783系に譲り、定期運用は「にちりん」のみとなりました。

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2000/3/11のダイヤ改正で南福岡電車区から大分運輸センターに転属した783系29両の編成表
編成番号のCは783系をOは大分を意味します。

これらの編成と増結用車両は「ソニック」3往復、「にちりんシーガイア」2往復、「ドリームにちりん」1往復、にちりん(臨時)の運用に投入されました。しかし、この分散配置も1年弱で終了し、2001年3月3日のダイヤ改正では29両ともに南福岡電車区に再転属となりました。

ちなみに「にちりんシーガイア」は1993年3月18日のダイヤ改正で「にちりん」南宮崎駅発着の列車のうち2往復に787系を投入した際に与えられた別愛称で、号数的には「にちりん」と通しの号数でした。この改正で783系の運行となり、投入時の意味合いは薄れました。「ドリームにちりん」は「にちりんシーガイア」の運行開始に合わせ、それまでの門司駅~西鹿児島駅間で運行されていた日豊本線経由の夜行急行「日南」を博多駅~南宮崎駅間の特急に変更したもので、2009年3月14日以降、JR九州管内を運行する唯一の定期夜行列車でしたが、2011年3月10日の出発分を以って廃止となりました。 

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2000/3/11のダイヤ改正以降も南福岡電車区に残留した783系61両

南福岡電車区に残留した61両は「かもめ」「みどり」「ハウステンボス」を担当するようになり、「かもめ」はオリジナルスタイルのクモハ783、クロハ782基本番台の両端先頭車のCM1~5編成、「みどり」「ハウステンボス」は併結した際に両編成間を行き来可能なように貫通型先頭車と併結側に持ってきたCM11~15「みどり」、CM21~24「ハウステンボス」とするため、「みどり」編成の下り側、サハ783-101 - 104、110のA室側をグリーン室に、B室側は後位側8席を撤去し、台枠を残して車体を切断し、817系に似た貫通型運転室ブロックを接合し、クロハ782-101 - 104、110としました。B室にはトイレが設置され、貫通型前頭部は緑に塗装されました。但し、この改正時点ではCM12編成は貫通型ではない、オリジナルスタイル非貫通のクロハ782-503が連結されていました。

一方、「ハウステンボス」編成はこの時点で改造されたのは4編成で同編成のサハ783-105~108は方向転換の上、同様の処理がなされ、クハ783-105~108となり、こちらの貫通型前頭部は黄色に塗装されました。そして「みどり」「ハウステンボス」編成全車に車体塗装の変更、エンブレムの装着がなされ、「ハウステンボス」の非貫通側先頭車は前頭部が赤色に塗装されました。

同改正でデビュー以来、担当してきた「有明」からは撤退となりました。

2001年1月にモハ783-11、-7のそれぞれ300番台、200番台化改造、3月にサハ783-109,110の改造がなされ、クロハ782-110、クハ783-109が誕生し、
新CM12編成 クモハ783-8+モハ783-108+サハ783-203+クロハ782-110
CM25編成 クハ783-109+モハ783-211+モハ783-307クロハ782-503 が誕生しました。

2001年3月3日の改正では783系は再び南福岡電車区に集結し、南福岡区の485系は定期運用が終了しました。

783-cm31-1101272011/1/27 多々良踏切 大分から戻った日豊本線系のCM31編成

大分から戻った5両編成、CM31~35が「にちりん」「にちりんシーガイア」「ドリームにちりん」そして新たに2000年3月11日の改正で1989年から快速列車「ひむか」として延岡~南宮崎間を運行していた列車を特急に格上げし、同区間を「にちりん」の削減分利便性維持のため新設した列車「ひゅうが」の4往復(485系による運行)の1往復増発分を担当するようになりました。

783-cm4020322 2002/3/22 諫早 CM4編成 1両増結した5両編成

CM1~5のかもめ編成は885系と伍して「かもめ」8往復、「みどり」1往復

783-cm11-100825 2010/8/25 佐賀 スカートが緑に塗装されエンブレムも付いたCM11編成

CM11~15のみどり編成は「みどり」14往復、そして2000年3月11日の改正前の「つばめ102号」「にちりん101号」、2001年3月3日改正前は「ホームライナー」「エアポートライナー」として運行されていた博多~門司港間の列車を統一し、787系、783系で運用するようなった「きらめき」1往復

783-cm21-110127 2011/1/27 多々良踏切 流線形先頭車が赤く塗装されたCM21編成

783-cm22-051206 2005/12/6 博多 CM22編成の貫通側 クハ783-100番台

CM21~25のハウステンボス編成は「ハウステンボス」8往復、(臨時+1)、みどり(併結2往復)、「きらめき」(併結1往復)を担当することになりました。

2003年3月15日の改正では日豊本線系の5両編成が4編成に減り、かもめ編成が6編成となりました。このとき、「ひゅうが」から一時撤退となりました。このとき日豊本線系から抜けた1編成(4両に減車)はCM35編成として「きらめき」1往復の専用編成となりました。

2005年7月11日、「かもめ3号」において車両のルーバー塞ぎ板(リベット留め)が脱落し、窓ガラスに当たり破損したと推定される事故で乗客6名が負傷する事態となり、急遽全編成のエンブレム(CM11 - 15, 21 - 25編成のみ)とルーバー塞ぎ板が取り外されました。

783-cm35-100830 2010/8/30 竹下 4連化されクロハ782-7が貫通化され-407になったCM35編成

2006年3月、「みどり」編成の不足を解消するためクロハ782-7を種車に流線形先頭車を貫通型先頭車に改造する工事が行われ、クロハ782-407(Thsc4)が誕生しました。同車はCM35編成の下り方先頭に連結され、現在も運用されています。

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3両編成の緑の特急「きりしま」 1996/3/28 西鹿児島

2011年3月12日のダイヤ改正で「有明」の運用が復活、「きりしま」(1995年4月20日のダイヤ改正で「にちりん」の南宮崎~西鹿児島間を系統分割し、宮崎~西鹿児島間を運行していた快速「錦江」を統合する形で運行開始した特急)2往復、「かいおう」(福北ゆたか線電化開業の2001年10月6日のダイヤ改正で登場した直方~博多間の特急)1往復を担当。

783-cm22-171015 2017/10/15 博多 CM22編成 第3次リニューアル後の姿

2000年3月のダイヤ改正で「有明」から撤退し、「かもめ」「みどり」「ハウステンボス」を担当するようになった際に多くの車両で改造がなされ、第二次リニューアルが行われましたが、それから15年以上が経過し、テーマパーク「ハウステンボス」が開園25周年を迎えるのに合わせ、CM21~25編成について水戸岡鋭治によって内外装がリニューアルされました。

20142022

最後に2014年10月1日時点でのグループ別編成データを基にした2022年4月1日時点での変化です。

「かもめ」運用のグループは定期運用を失い、CM4と日豊本線系のCM34だけとなり、「きらめき」運用グループになりました。CM1とCM15は全編成メンバーが廃車となっています。CM13編成の13号車(後に7号車)のモハ783-109は2003年にモハ783-19に置き換えとなり、パンタグラフの撤去などの改造を受け、当初は標準色でしたが、2006年10月ごろにステッカーエンブレムが貼付され、2007年にモハ783-116に改番され、外装もみどり色に変更されました。旧日豊本線系の「きらめき」運用グループはCM31,32編成が全車廃車、CM34は旧かもめグループに移りました。

これ以降の変化、現状については5月末からの旅行で確認してみようと思います。

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