« E657系にE653系リバイバルカラーが登場 第4弾は「塩屋埼灯台 太平洋」のブルーオーシャン | トップページ | 2023年 北九州旅行 その11 現在の関門のヌシ EH500 門司機関区第Ⅱ期新製配置組 part4 70号機  »

2023年6月27日 (火)

2023年6月21日、ANA Boeing767 デビューから40年

B747などに較べると派手さや話題性には欠けますが、航空機関士を廃止した2 Man Crew体制、液晶ディスプレイに操縦に必要な情報を表示する「グラスコックピット」、双発機が主流となった旅客機の流れの基となったのがBoeing767の登場ではないかと思います。日本の航空会社は導入しませんでしたが、767は単一通路タイプのBoeing757と共通の免許で操縦可能な姉妹機でもありました。

Ja8479-970208 1997/2/8 HND 旧国際線ターミナルから A滑走路に着陸したANA B767-281 1号機 JA8479

初飛行は1981年9月26日で、運用は1982年9月8日、キックオフカスタマーであるユナイテド航空により開始されました。ちなみにユナイテド航空はBoeing社の提案に対し、確定30機、オプション37機の発注でした。

 短胴タイプの-100型も計画ではありましたが、早々に廃案となり、-200型が標準になり、燃料容量を増やし、航続距離を伸ばした-200ER(767-200の5,852kmに対し12,352kmと2倍)、胴体を6.43m延長した-300型(JALがキックオフカスタマー)、-300型に新型エンジンを搭載し、燃料容量を増加、航続距離を-300型の7340kmから11306kmに伸ばした-300ER型(アメリカン航空がキックオフカスタマー)、-300型の胴体をさらに6.43m延長し、操縦席をB777スタイルとした-400ER型(デルタ航空がキックオフカスタマー)、-300ERの貨物専用型として-300F型(UPSがキックオフカスタマー)、-300ERの中古機を貨物用に改修したBoeing Converted Freighterプログラムによる貨物型(-300BCF)がサブタイプとして存在します。また軍用タイプとしてAWACS空中警戒管制機E-767, 空中給油機KC-767, 空中給油・輸送機KC-46などが存在します。総製造機数は2023年6月時点で1305機となっており、現在は貨物型の-300Fと軍用のKC-46Aの製造が続いている状態です。

日本の航空会社ではANA1983年から-200型を25機、-300型を34機、-300ER型を33機、貨物専用機-300Fを5機、のべ97機保有してきました。JALは-200型を3機、-300型を22機、-300ER型を32機、-300F型を4機、導入しています。AIR DOは運航開始当初に、JA98AD (27476/687), JA98HD(28159/689)とベルギーで活躍していた機体をリースで導入していました。Skymarkも運航開始当初、7機のアメリカレジの767-300をリース導入していました。

ANAが最初に導入したのは-200型でJAレジとcnの関係は
JA8479~JA8484: 22785-22790    6機
JA8485~JA8491: 23016-23022   7機
JA8238~JA8245: 23140-23147    8機
JA8251~JA8255: 23431-23434    4機        の25機でした。
製造はワシントン州スノホミック郡のペイン・フィールド(PAE)にあるエヴァレット工場でした。ANA機は767の導入を契機にそれまでのモヒカン塗装から現在も続く、トリトンブルー塗装になりました。

今でこそ、航空会社の希望でその機種に相応しいレジをリクエストすることが可能ですが、当時はJA8000番台の空き番を割り当てられる体制でしたから、記念すべき767の1号機と言えども末尾が9から始まる番号になりました。

導入にあたり、初号機のJA8479はアメリカで乗員訓練等に使用されたためか、日本に最初に到着したのは2号機のJA8480だった様で、1983年5月21日のことでした。そのため、ポスターなどにはJA8480の機体が写っていたのが思い出されます。同年6月7日から慣熟飛行が開始され、6月21日、東京~松山、松山~大阪線に初就航となりました。

個人的な話で恐縮ですが、私の飛行機初搭乗は1983年夏、北海道札幌の学会に参加した際の羽田~千歳往復でレジは憶えていませんがJALのB747SRでした。もしかしたら往復どちらかでJA8119に搭乗していたかもしれません。国際線初搭乗は1986年6月のNRT~CDGでAIR FRANCEのB747-200BCombiタイプでした。当時はアンカレジ経由でした。そしてANAの767-200に初めて搭乗したのが1987年10月に学会で四国に出張した際の帰路の便、高知~羽田でJA8252でした。このときの思い出にANA B6 1号機のレジをその後、パソコン通信NiftyServeのPatioに参加した際のハンドルネーム(JA8479)とし、2012年10月に拙Blogを開設した際のBlog名をJA8479からB767-281としたわけです。

N783ax-010117-san 2001/1/17 SAN AIRBORNE EXPRESSのB767-281F レジはN783Xと読めます 元JA8485でしょうか?

N789ax-010117-san 2001/1/13 SAN ANAのトリトンブルーの塗装にタイトルだけAIRBORENE EXPRESSとした機体 N789Xに見えます 元JA8491でしょうか?

Ja8254-b767281-cn23433-ln167-971218-itm 1997/12/18 ITM 
B767-281 25機中、唯一、下地島空港での訓練中の事故で中破し、ABX。AIRBORE EXPRESSに売却されなかったJA8254

ANAの-200型の退役は1997年8月から開始され、多くが貨物機に改修の上、アメリカにAirborne Expressなどに売却されました。私もAirborne ExpressやABX Airで第二の人生を送るB767-281をSan Diego空港の貨物ターミナルなどで何回か目撃しました。25機中、JA8254は2002年6月26日に下地島空港での訓練中に滑走路を逸脱し中破しました。JA8255は2003年4月、Skymark Airlinesに売却され、2004年9月まで活躍後、ABX Airに売却されました。初号機のJA8479が機齢40.8年、末妹のJA8255ですら36.2年になりますが、一部Store状態の機体はあるものの現在も活躍中の機体が多いのは嬉しいことです。

にほんブログ村 鉄道ブログへ
にほんブログ村 
鉄道コム

最後まで読んで戴きありがとうございます。
上のリンクをクリックされると面白い鉄道記事満載のブログ村。もしくは鉄道コムに飛ぶことができます。

« E657系にE653系リバイバルカラーが登場 第4弾は「塩屋埼灯台 太平洋」のブルーオーシャン | トップページ | 2023年 北九州旅行 その11 現在の関門のヌシ EH500 門司機関区第Ⅱ期新製配置組 part4 70号機  »

旅客機 Boeing 767」カテゴリの記事

コメント

B767−281様 こんばんは。まさしくハンドルネームの飛行機ですね。ボーイング機にしては長寿なのに驚かされます。その昔、口さがない旅客機ファンは、ボーイング機は適当な時期に壊れるような設計をしているのでは?などと言っていました。確かに第1世代の707とDC8を比べると後者の凝り過ぎとも思える機体の堅牢さには驚かされました。DC8はまだ現役機がいるようです。さて767−200の良さはシンプルなところだと思います。長さもちょうど良く双発で使いやすい。まさに双発ジェットの今日の隆盛を築いた先駆者だと思います。

細井忠邦さま、おはようございます。

家電製品ではよくSONYの製品が保証期限か切れる頃壊れるタイマーが内蔵されているのかと陰口を叩かれたことがよくありましたが、Boeingの旅客機もそんな話がありましたか。
確かに767は派手さはありませんが、長生きする旅客機ではないかと感じます。羽田などでも777に較べてよく見るのが767だったりします。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« E657系にE653系リバイバルカラーが登場 第4弾は「塩屋埼灯台 太平洋」のブルーオーシャン | トップページ | 2023年 北九州旅行 その11 現在の関門のヌシ EH500 門司機関区第Ⅱ期新製配置組 part4 70号機  »

カテゴリー

2024年10月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
フォト
無料ブログはココログ

日本ブログ村

  • 日本ブログ村