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2023年7月 4日 (火)

2023年 北九州旅行 その14 現在の関門のヌシ EH500 仙台からの転属組 part1 65号機 

EH500形電機は試作機901号機と1号機から81号機までの82両が製造され、12両は門司機関区に新製配置されましたが、それ以外の70両は仙台総合鉄道部に新製配置され、北は五稜郭、南は首都圏までの貨物輸送を担当していました。

2016年3月、北海道新幹線新青森~新函館北斗間が開業し、青函トンネルが新幹線対応の交流25kVに昇圧されると、津軽海峡線の運用は交流複電圧方式のEH800形に譲り、運用の北限は青森(東青森もしくは青森信)までとなりました。このため仙台配置の70両に運用の余裕が生じ、秋田貨物駅や相模貨物駅への乗り入れが始まり、また日本海縦貫線での運用も始まるようです。そして2019年4月の65号機を嚆矢に、66,73号機が門司機関区に転属し、新製配置組12両と共に関門の主としての活躍が始まりました。

65号機は2009年7月に東芝府中工場で竣工し、仙台総合鉄道部に新製配置されました。

Eh50065-0908092009/8/9 郡山 新製配置直後、東北本線上り貨物列車を牽く65号機

Eh50065-110703 2011/7/3 与野~北浦和 武蔵野線運用などに入るた方向転換したスタイルで東北本線貨物を牽く65号機

Eh50065-131216-12013/12/16 荒川沖~ひたち野うしく間 常磐線にて安中貨物を牽く65号機
同区間は交流区間ですが、藤代駅通過のためパンタは水戸駅から直流モードに

約10年間、北海道~東北~首都圏の貨物牽引を担当した後、2019年3月4日、転用改造(パンタ台碍子・引き通し線碍子に塩害対策(碍子を白からエメラルドグリーンに変更)、保安装置がATS-PF・PsおよびATC-Lから、ATS-DFに変更、九州仕様のソフトウェアに変更etc)施工のため入場していた東芝府中工場から出場し、翌3月5日には最終検査のため大宮車両所に入場、4月1日、同所を出場、門司機関区に向けて回送されました。同年4月10日には遠賀川~北九州ターミナル~幡生操車場間で本線試運転も実施されました。

Eh5006665-762-230531-3 2023/5/31 門司 同じく仙台から転属した66号機と単機重連(単重762レ)で下関へ

Eh50065-1051-230531 2023/5/31 小倉 1051レを牽引

Eh50065-1065-230601-3 2023/6/1 千早 1065レを牽引

今後、仙台から門司へどれくらいの機関車が転属するか、九州内のED76, EF81の残存状況によると思いますが、転属になるとしたら、64以前の番号を遡る、あるいは74以降の番号を下ると思われますので、当該番号のEH500の関東以北での活躍は早めに記録しておいた方が宜しいですね。

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