世界で一番多い保有数を誇ったJALのBoeing747 その25 JT9D-7Qエンジン搭載の旅客型最終機 JA8155
cn22746,ln548として1981年11月17日に初飛行、同年12月16日にJA8155として登録されたB747-246BはJALに納入されたP&W JT9D-7Qエンジン搭載タイプとしては最後の旅客型となりました。7Qエンジンの威力でアメリカ、オセアニア、中国線などに活躍、1992年2月にJAAに移籍しました。JAAに移籍の際にオセアニア線就航時代に搭載していた上空大気の採取機器をJA8131に積み替えています。
国土交通省の航空事故報告書によると1983年9月11日、ロサンゼルス空港から新東京国際空港に向かう定期便(便名記載なし)旅客329名(幼児6名含む)、乗組員24名(運航乗務員5名、客室乗務員19名)搭乗でJST5時18分に同空港を離陸、新東京国際空港の東330kmの公海上空にて、15時20分頃、43歳の男性乗客が発作を起こし、機内で酸素吸入、心臓マッサージ、人工呼吸等の措置が施されました。機体は16時08分に新東京国際空港に着陸、16時12分に駐機、16時25分に救急車が到着、救急隊員が搭乗し、心臓マッサージ・人工呼吸が行われましたが、20時14分に同機に到着した警察医により、死亡が確認されました。死因は心不全、死亡推定時刻は15時30分頃とされました。
1987年10月20日、新東京国際空港からオーストラリア・シドに-国際空港に向かう定期便(便名記載なし)にて21時50分頃、硫黄島の南東約200kmの公海上にて女性旅客(65歳)が食事中に食物を喉に詰まらせ死亡する事故がありました。
1996/5/19 NRT
1996/12/23 NRT
2006年11月29日、Kalitta Airに売却され、レジはN743CKになり、2008年7月にはStore状態に、2009年には解体されました。
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B767−281様 お早うございます。名古屋は数年前に夏と冬研究会で行ったことがありますが、夏はかなり蒸し暑く、冬は何と大雪でした。すごいところだなあと思いました。(笑い)さて、我が家の頭上は横田基地への空路とbなっており今朝も6時から様々な機体(C17や767)が飛んでいます。先ほどはC5Mが離陸しましたが、エンジンがCF6に換装されてかなり静かになっています。もしかすると廃棄になった747からの流用かもしれないと思っています。最近航空機関係の雑誌を見ているとモハベの所謂飛行機の墓場が出てきます。中には再度運用につく機体(A380が有名)もありますが、部品確保用となってエンジンが取り外されている機体も多くあるようです。JT9はまさか再利用はなさそうですが、747−400のエンジンなどは再使用がありそうな感じです。さて名古屋方面猛烈な暑さかと思います。お気をつけてご旅行をお楽しみください。良い収穫楽しみにしております。
投稿: 細井忠邦 | 2023年7月28日 (金) 08時55分
細井忠邦さま、おはようございます。
カリフォルニアからテキサスにかけ、飛行機で飛んでいると下に見えるのは月面のような砂漠が見えますが、モハビなどの空港はあの辺にありますね。まさに大量のStore状態の機体が整然と砂漠の空港に駐機している状態ですね。
家も入間基地などの航空路の下にあるようで、風向きで南側から着陸パターンになると朝早くから夜遅くまで航空機の騒音がうるさいですね。
あと横田基地と言えば例のPFAS問題、日本政府は漏出事故の件を4年半も前に連絡されていながら国民には黙っていた、一体どこを向いた政府なのか、何が防衛省なのか思わせる話ですね。
名古屋からは土曜日に戻りました、今回は昨年の同期の名古屋旅行がほぼ名鉄全線乗りつぶしに終始し、貨物の方は北陸の大雨等で撮れなかった分もありましたのでそのリベンジに向けたものでした。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2023年7月31日 (月) 04時11分