世界で一番多い保有数を誇ったJALのBoeing747 その23 JAL B747で唯一出戻りを経験したJA8151
cn22477/ln494として製造、1980年11月26日に初飛行したB747-246Fはノーズ・カードドアとサイド・カードドアを備えた747フレイター4機目として1981年4月16日にJA8151として登録されました。1990年代半ば、JALは国際線貨物便の海外運航委託を拡大、フリートのスリム化を図り、3機のフレイターがJALを離れることに、そのためJA8151としての在籍期間は比較的短く、1994年8月25日にUTファイナンス、UPキャピタルを経て、Southern Air Transportに売却、レジはN740SJとなりました。
1992/1/15 NRT UnitedのDC-10の陰に隠れているのがJA8151です。JA8151としての引退が早かったためこの写真しかありませんでした。
1996/11/24 NRT この機体が元JA8151だと知ったのはつい最近のことです。
撮影年月日不詳 NRT
2001/8/25 NRT JA8937がJA8151の出戻りであることを知ったのもこれらの写真を撮った随分後のことでした。
Southern Air TransportはCIAのフロント企業でJALの747フレイターでは旧JA8144も在籍した会社です。しかし、1998年秋に同社が運航停止となったため、1991年1月8日、再びJALフレイターとなりました。登録所有者名の関係で同じ機体でも別のレジとなり、今回のレジはJA8937でした。出戻りを経験した機体としては唯一のケースで2008年1月までサービスを続け、同年3月21日、Orient Thai Airlinesに売却、HS-ORBとなりました。同社のオペは2008年7月に停止、同年10月30日にはガーナのMK Airlinesに売却、レジはG-MKJAに、さらに2011年2月25日にはパキスタンのVison Air Internationalに売却、レジはAP-BIVに、2015年10月23日にはジョージアのThe Cargo Airlinesに売却、レジはAL-KABに、そして2016年11月30日にはモルドバのFly ProのフリートメンバーとしてER-BAUのレジで登録、現在も解体されず保管中とのことです。
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