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2023年8月17日 (木)

2023年 北九州旅行 その34 「かもめ」は新幹線に譲り、「リレーかもめ」、「みどり」、「かささぎ」、そして「ソニック」で活躍する885系 その2

885系のSM3編成は2003年7月18日金曜日21時45分頃、「かもめ46号」(2046M)として肥前島田~小江駅間を約120㎞/hで力行走行中、線路上に40cm大の岩塊(質量約130㎏)が落ちているのが見つかり、運転士は非常ブレーキをかけましたが、列車は岩塊と衝突、先頭車と2両目は脱線し、線路脇の盛土下に転落、3両目は台車が脱線した状態で停止しました。列車には乗務員2名、乗客76名が乗車しており、乗客36名と運転士が負傷しました。車体は1両、2両目が大破、3両目は前台車が脱線、損傷し、台枠に歪みが生じました。4両目は脱線はしませんでしたが、3両目との接触で妻面に陥没が生じました。

長崎本線鳥栖起点、94.153kmの線路右側切取のり面(斜面長6.4m)から線路上に寸法は約34×37×44㎝、質量130㎏の安山岩の岩塊が転がり落ち、それに1両目前台車の右側の軸箱及び側梁の下部がぶつかり、先頭車は右側に脱線、しばらく軌道と平行に走行し、正久寺第一踏切道を過ぎた付近より徐々に右に偏り始め、線路の右側に設置されている71号柱、70号柱及び69号柱を倒壊しながら進行、さらに線路の右側を斜めに降りるように進行し、先頭部が沿線の擁壁に衝突、この時点で速度は60~70km/hまで減速していました。衝突により、先頭部を支点として時計方向に回転するとともに、右を上にして横転しました。1両目が回転する過程で、1両目後部が左に振られたため、それにつなが
る2両目は左前方に進行し、連結部が分離して左側の水田に突入、その際、後部が3両目に押されたため、反時計方向に回転し、後部が持ち上げられた状態で停止した。それにつながる3両目は、前部が右方向へ持ち上げられ、前台車が脱線しました。

岩塊の転落はのり面のくぼみの状態を調べた結果、岩塊に密着し、支えていた周囲の土壌が長年に渡り、少しずつ浸食され、安定性が失われ、当日の降雨 (小長井駅に設置されている雨量計の記録)
19時 時雨量 3mm 連続雨量14mm
20時 時雨量 17mm 連続雨量 21 m
21時 時雨量 1mm 連続雨量 22mm  により、土壌が流出、最終的な落下に繋がったものと判断されました。

ちなみに当該区間は単線区間で21時31分頃、下り特急「かもめ43号」(2043M)が通過しており、その際には線路上に異常は認められておらず、落石はその後、発生したものと推定されました。  以上、国土交通省鉄道事故調査委員会「鉄道事故調査報告書」平成16年8月27日を参考にしました。
この事故でSM3編成は運用を離脱、大破した博多より3両は同年9月1日付で廃車となりました。

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2003/5/22 諫早 再掲ですが、諫早に到着するSM3編成

2004年3月23日、廃車となった3両に代わり、元番号に400を加えた3両が落成、損傷が少なかった3両と連結し、SM3編成とし、運用復帰しました。

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2007/12/16 西小倉 「ソニック36号」として西小倉を通過する”新”SM3編成の黄色帯時代
下り方先頭は1次車の3連パンタ、上り方先頭は2次車スタイルの2連パンタ

2011年1月、SM5編成が青帯に変更されたのを嚆矢に、2012年6月までに1次車(SM1~SM7)全編成が青帯に変更となりました。

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2023/5/31 小倉 ソニック41号で佐伯に向かうSM3編成 青いSM3編成は初撮影

885-sm3-34-230601 885-sm3-34-230601-2 2023/6/1 遠賀川 降りしきる雨の中、博多駅に向けて「ソニック34号」で驀進するSM3編成

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コメント

B767−281様 お早うございます。台風の余波まだまだ残っているようで連日東海道新幹線のダイアが乱れていますね。明日からの研究集会に大阪から来る仲間が時間通り到着できるか少し心配しています。さて885系にも大事故があったのですね。関東地区ではあまり大々的に報道されなかったのかすっかり忘れていました。そう言えば事故の原因は全く違いますが代替新造と言うところではE351系の大月事故や、青梅線の青661編成(通勤でよく出くわします)などがありますね。巷では東海道線大船付近で電柱にぶつかったE231系がどうなるかが話題になっていますが、こちらはそのまま廃車かなと思っています。885系の番号表記、他のJR九州の車両同様違和感たっぷりです。先日京都で見た東海のH E85系の国鉄風表記の方がやはり好きです。

細井忠邦さま、おはようございます。

885系の事故に関しては線路際にあんな石が転がり落ちてくるのを見逃していたという点で問題があったかもしれませんが、まさに偶然が重なった不幸な事故と言えそうな事故かと感じました。

この夏の新幹線のトラブル、私も6月3日の台風による大雨の際に遭遇しましたが、新大阪駅の誘導システムに問題があるように感じました。あの時のケースは山陽からやってきた本来、東京行きののぞみを新大阪で打ち切り、それを同名列車に別のホームで乗り換えさせ、短時間の間に出発する、しかもホームは既に人で溢れていてスムーズに流れない、当然積み残しが生じる、後から来る列車は既に満席。
今から思い出すだけでも嫌な思い出ですね。

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