2023年 北九州旅行 その49 山陰線で活躍するキハ40系 その1 キハ40形
国鉄が分割民営化された際に
キハ40形 63両(すべて2000番台)
キハ47形 189両 (0番台108両、500番台3両、1000番台75両、1500番台3両)
キハ48形 5両 (0番台3両、1000番台2両)の計 257両が
キハ40形 2000番台は暖地向け仕様
キハ47形 0,1000番台は暖地向け仕様、1000番台は便所なし、500、1500番台は新潟地区向け寒地仕様、1500番台は便所なし
キハ48形 0,1000番台は準寒地向け仕様、金属ばね台車、1000番台は便所なし
JR西日本に承継されました。
これらのうち、新山口支所(中クチ)にキハ40形32両、キハ47形70両、広島支所(中ヒロ)にキロ47形2両(etSETOra)、下関運用検修センター(中セキ)にキハ47形2両(○○のはなし)が配置されています。観光列車以外の一般車両に関してはすべて朱色5号(通称:首都圏色、俗にタラコ色)に塗られています。この塗色は1975年、大宮工場で相模線のキハ10系の塗装工程の簡略化を狙って、試験的に採用され、首都圏を中心に拡大、1978年の塗装規程の変更で事実上、一般気動車の標準色となりました。分割民営化を前にした1985年頃から、ローカル線のイメージアップのため一般型気動車に線区ごと・地域ごとのカラーリングが採用され、使用例が減少しました。本色を標準色として採用し続けたのはJR西日本の米子支社だけでしたが、2009年12月からの経費節減の一環としてJR西日本では朱色5号による単色化が進められた結果、米子支社以外の気動車も朱色5号に塗られることとなり、中クチ所属の気動車はすべて朱色5号となりました。。
JR西日本では1989年度から1995年度にかけ日本電装製のサブエンジン式冷房装置AU34を搭載した冷房改造を全車に対して実施しました。具体的には床下の暖房用熱交換器を1基撤去し、AU34を搭載、車内荷棚部に室内熱交換器を設置しました。1994年度から2000年度にかけては、機関、および液体変速機の換装を実施、機関はコマツ製SA6D125H-1AもしくはSA6D125HE-1となりました、液体変速機はコマツ製KTF3335A-1A(変速2段・直結3段、自動式)または新潟コンバータ製TACN-22系(変速1段・直結2段、自動式)となりました。軸重に較べ出力が強すぎるため空転が起こりやすいので、出力を本来の355 PSから330 PSに落しています。
キハ40形の体質改善工事は1999年度から2007年度にかけて、103系や113系の国鉄型電車と同様の延命40N工事が後藤総合車両所、網干総合車両所(2000年までは鷹取工場)、下関総合車両所、金沢総合車両所の4所で行われ、車体外板腐食部張替え、通風器撤去、側窓を下段固定、上段下降式への交換、化粧板張替え、ドアの半自動装置の電気指令式への変更などが施工されました。同時もしくはほぼ同時期に冷房装置の機関直結式のWAU201への交換も行われ、床下のAU34が撤去され、屋根上へWAU201の熱交換器が搭載されました。
朝のラッシュ時の乗降のスムーズ化、定員の増加を図るため車内の座席をロングシートに交換する改造も一部の車両に対して行われ、キハ40形2000番台は3000番台に改番されました。
今回の九州北部旅行では山陰線の気動車を撮影したのは土曜日だったため、増結用のキハ40に遭遇出来ませんでした。そこで、これまでに新山口や下関で撮影したキハ40の写真を載せます。
2012/12/22 新山口 タラコ色なる前の下関付近の標準色、キハ40+キハ47✕4 2010/8/7 下関 キハ40 2045
2015/8/2 新山口 キハ40 2091
中クチ所属ではありませんが、ロングシート化改造車キハ40 3000番台の写真です。 2019/8/4 岡山 キハ40 3001
キハ40 3000番台は1992年から1993年にかけ、後藤総合車両で5両改造され、いずれも現在、岡山気動車支所(中オカ)に配置されています。
番号 種車 竣工
3001 ← 2009 1992.3
3002 ← 2010 1993.1
3003 ← 2028 1993.2
3004 ← 2116 1993.2
3005 ← 2117 1993.3
中クチにはキハ40形が32両配置されており、山陰本線、山口線、岩徳線、芸備線などで使用されています。
配置車両
2001 2002 2003 2004 2005 2033 2034 2035 2042 2044
2045 2047 2070 2071 2072 2073 2074 2075 2076 2077
2079 2080 2081 2091 2096 2114 2119 2120 2121 2122
2123 2132
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