世界で一番多い保有数を誇ったJALのBoeing747 その37 ドメス仕様初のSUDとなったJA8170
JALのB747シリーズ、インター仕様では既に4機(N212JL, N213JL, JA8163, JA8166)の-346が登場していますが、国内線仕様の747としては初めて2階部分が延長されたのがcn23390 ln636として製造され、1986年2月26日に初飛行、同年3月24日にJALに引き渡されたJA8170でした。見た目には2階部分が延長され-346SRかと思われましたが、エンジンはJT9D-7Aを搭載した-100Bをベースにしているため、形式的にはB747-146B/SUDとなっています。JAL便としての初就航は1986年4月4日、羽田~千歳のJL503便でした。
さらにこの機体からそれまでは2階席だった国内線機のスーパーシートが一階のメインデッキの最前方となりました。これはR31と呼ばれるコンフィグレーションでJクラス25席、Yクラス538席、二階部分だけで80席あり、YS-11の64席を越えています。563席は当時、世界最多の座席数でした。以後,-346SRや-446Dでもこの方式が踏襲されました。逆にそれまで「スーパーシートは階段を上った別室」と感じていた方々には些か物足りなさを味合わせたのもこの機体からということになりました。私みたいに普通席しか乗らない人間にとってみると2階席に搭乗できる機会が与えられた機体でもありました。最初に搭乗したのは1988年10月の福岡出張の帰りの便で、その時の往路便はJA8142でした。
1996/8/16 HND 京浜島
1996/10/19 HND
1994/12/25 HND JA8142と同時期に登場したDream Express塗装
1999/7/17 HND
函館キャンペーンで登場した "GLAY JET"
写真を見ていて気付きましたが、国内線仕様のSUDの2階部分の窓、ポートサイドの窓パターンは国際線仕様の-346にはない2個の窓が少し離れてあるのですね。
2006年12月1日にタイのOne-Two-Go Airlinesに売却され、レジはHS-UTQとなりました。2008年7月に運航停止となり、2011年バンコクで解体されました。
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