2023年 北九州旅行 その58 北九州モノレールに乗って その2 小倉から企救丘へ
北九州モノレール、小倉駅のホームは島式ホームで両側の番線に列車が到着、発車して行きます。 特徴的なのは、駅を出発してすぐに上下線の渡り線が無いことです。
これは昨日の記事にあるように、開業当初の起点駅が次の平和通駅であり、開業13年後に小倉駅まで延伸されたためです。
2023/6/2 小倉 1000形
2023/6/2 小倉 1000形
車両は開業時以来、走行している1000形、4連です。
主要諸元
編成 4両編成10本
軌間 軌道桁幅 850 mm
電気方式 直流1500V(剛体複線式)
最高運転速度 65km/h
起動加速度 3.5 km/h/s
減速度(常用) 4.0 km/h/s
減速度(非常) 4.5 km/h/s
編成定員 478名
車両定員 先頭車 114人 中間車 125人
車両重量 Mc1:27.6t M2:25.4t M1:26.0t Mc2:27.0t(未更新車)編成重量 106 t(未更新車)
全長 先頭車 15,500 mm 中間車 14,600 mm
全幅 2,980 mm
全高 先頭車 5,165 mm 中間車 4,920 mm
床面高さ 1,130 mm
車体 アルミニウム合金
台車 跨座式2軸ボギー台車 HAF-16形 (ボルスタレス方式)
主電動機 直流直巻電動機(未更新車) かご形三相誘導電動機(更新車) いずれも日立製作所製
主電動機出力 75kW(未更新車)100kW(更新車)
駆動方式 直角カルダン駆動方式 歯車比 5.68
制御方式 電機子チョッパ制御(未更新車) 3レベルIGBT-VVVFインバータ制御(更新車) いずれも日立製作所製
制動装置 回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ・全電気ブレーキ(更新車)
保安装置 自動列車制御装置(ATC) 自動列車運転装置(ATO)
車体は軽合金製で騒音低減、油滴の落下防止のため台車部まで含めてスカートで覆われています。車内はオールロングシートでタイヤハウスの出っ張りはありません。開業時は9編成でしたが、1998年4月の平和通~小倉駅延伸時に1編成増備されました。01編成は2016年4月20日を以って営業運転を終了、同年度中に除籍となりました。
運転台 当初はATOによる自動運転で乗務員はドアの開閉操作と発車ボタンを押すだけでしたが、2009年半ばからATCによる手動運転となり、ATO関連のSWは撤去されました。
登場時は電機子チョッパ方式((2,500V - 400Aの逆導通サイリスタ使用・1C8M制御・1編成2台))でしたが、2007年度からのリニューアル工事で日立製作所製のIGBT素子(2,000 V - 600A)を使用したVVVFインバータ制御(3レベル方式・1C2M3群制御構成・1編成2台)に更新され、主電動機は出力を100kWにアップし、全電動車方式から3M1T方式となりました。
2023/6/2 旦過
今後、2026年から2037年にかけ本形式9編成の置き換えが計画されています。 2023/6/2 平和通~旦過間
かつての起点駅平和通を発車するとすぐに上下渡り線が見えてきます。終点の企救丘駅手間にも同様のポイントが設置されています。
片野~城野間で日豊本線をオーバークロスします。日豊本線にも城野駅がありますが、両駅は連絡していません。
沿線のほぼ中間、競馬場前駅からは小倉競馬場が見渡せます。
2023/6/2 競馬場前から企救丘方面
モノレールならではの雄大な風景を楽しむことが出来ます。
徳力嵐山口までは南下していた路線が、大きく左にカーブし、小倉駅出発から19分で企救丘駅に到着します。
企救丘駅の軌道終端部
左側の延びた軌道は駅に隣接する車両基地に続きます。
企救丘駅の発車時刻表 平日の朝7時台は7分おき、それ以外はほぼ10分おきの発車となっています。
改札口 自動改札機が導入されており、交通系ICカード全国相互利用サービスに対応しています。
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