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2023年12月20日 (水)

天竜浜名湖鉄道、日帰りの旅 その5 天竜二俣駅で 一休み part2 駅前の機関車公園に保存されているC58 389号機

天竜二俣駅での休憩中、駅周辺の保存鉄道車両について見学する機会がありました。ひとつは駅前の機関車公園に保存されているC58 389号機です。

C58-389-220829-2

C58-389-220829
2022/8/29 天竜二俣駅前の機関車公園に保存されているC58 389号機

遠江二俣機関区の機関車配置データを見ると
1960年4月 8620形式 78661*,78663,78665,78697*,78699* *一休
      C58形式 20,77,99,151,284,288,347
1965年4月  C58形式 20,77,99,151,152,219,284,288
1969年4月  C58形式 20,77,99,151,152,215,219,284,288
1972年4月 DE10形式   1515,1516,1517,1518,1519,1520,1521,1522,1523,1524,1525
とこの機関車は上記の配置データーには登場しません、しかし沖田祐作氏の配置履歴データでは

C58389  製造:汽車製造大阪工場=2525 1946-07-24 S58.70t1C1T(1067)
車歴;
1946-07-24製造→納入;国鉄;C58389→配属[達第397号];札幌局→
1946-07-24竣工→配置;苗穂→
1947-01-31現在;苗穂→
1949-03-01現在;北見→
1955-08-01現在;北見→
1956-01-00函館→
1956-10-00高山→
1969-10-29遠江二俣→
1971-04-23廃車;遠江二俣→
保存;静岡県「天竜市天竜二俣駅前」;C58389 (最終走行距離1,554,874㎞)
となっており、1969年10月29日に遠江二俣機関区に転入となり、廃車まで同機関区に配置されていたことが分かります。

C58-389-220829-6
C58から始まった密閉式のキャブ 赤い汽車會社の製造プレートと遠江二俣機関区の区名札が残されています。

C58形1938年から1947年にかけて汽車製造222両と川崎車両205両で総計427両が製造されました。
国鉄制式機としては計画に終わったC63形を除いて唯一の1C1(プレーリー)軸配置で、大正時代に製造された8620形9600形の後継機として8620形のスピードと9600形のパワーを併せ持った客貨万能機として計画されました。1938年当時、地方のローカル線においても輸送力の増強が求められ、日中戦争の勃発や満州国の建国支援などで9600形が中国に転出し、国内では中型機が不足気味でこれらの問題解決のために強力な中型機を新製することとなり生まれたのがC58形でした。大馬力を得るためボイラー圧力は16kg/cm2とし、広火室構造を採用したため従輪が設けられ、台枠、走り装置、箱形輪心はD51形のものを採用しました。

1943年までに製造されたC581~C58368号までが1次形、C58369~C58382号までの14両が第2次形でこれらは樺太庁鉄道からの編入機で基本的スタイルは1次形と同じですが給水温め機が装備されていないためイメージが違います。これら14両は終戦とともにソ連に接収となりました。C58383 ~C58427号が第3次形で1946年から1947年製造で戦時形の面影を残しています。さらにボイラー径が1364mmから1396mmとなり、大型化されました。炭水者も6-17(石炭6t、水17t)から8-20形と大型化され、船底形となり、台車も軸ばね形プレート式からまくらばね形鋳鋼製になりました。

C58-389-220829-2_20231219112601 前照灯はシールドビーム化されていますがガラスが欠損しています。

C58-389-220829-4 足回りはD51のシステムをそのまま使っているため逆転機リンク、クロスヘッド等よく似ています。

C58-389-220829-8 戦時形D51、C59などの炭水車でよく見られるまくらばね形鋳鋼製 台車

C58-389-220829-10 船底形炭水車で前照灯はありません。

C58-389-220829-9 上屋、柵もあり、定期的にメンテナンスが行われているようで保存状態は良いようです。

C58_217_140104

千葉県旭市中央児童公園に保存されている1次形の217号機の写真を再掲しますが、1364mmと1396mmのボイラー径の違いがなんとなく分かります。

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