天竜浜名湖鉄道、日帰りの旅 その7 天竜二俣駅で 一休み part4 駅横に静置されているキハ20
天浜線の線路に沿う形でナハネ20と並んで停まっているのがキハ20 443です。 2022/8/29 天竜二俣
キハ20系気動車は両運転台暖地向けキハ20形(キハ49000形の予定で)、片運転台暖地向けキハ25形(キハ49500形、同)、両運転台寒地向けキハ21形(キハ49200形、同)、両運転台酷寒地向けキハ22形、片運転台寒地、酷寒地向け郵便荷物二等合造車キハユニ25形、片運転台寒地、暖地向け郵便荷物二等合造車キハユニ26形、両運転台勾配線区向け2個エンジン車キハ52形、両運転台寒地向けキユニ21形(キハ21から改造)の8形式の総称でキハ20形はバス窓の基本番台が1957年から103両(1~103)、二段上昇窓の200番台が1958年から284両(201-484)、車内灯を白熱灯から蛍光灯にした車両500番台が1964年から22両(501~522)製造されました。
この車両は1962年1月19日、日本車輛にて竣工、新製配置は遠江二俣機関区で1987年2月3日に廃車になるまで25年1か月弱の全生涯、二俣線で活躍しました。1986年夏には「さよならキハ20 443」の運転が行われたそうです。
現在留置されている線路はかつては遠江二駅の貨物側線で本線とも繋がっており、天浜線が開業した1987年3月15日にはキハ20 443をはじめ、DD13、トム、ワフ、キロ80なども停まっていましたが、今残るのはナハネ20とキハ20の2両と国鉄コンテナだけになりました。
国鉄車両配置表の遠江二俣機関区の気動車配置データを見てみると
1975年、1976年、1977年3月31日現在
キハ10 22 31 32 33 34 70
キハ11 3 48 58 59 60
キハ17 22 62 237
キハ20 94 95 103 228 263 418 443 と動きがみられません。
キハ20のエンジン、当初はキハ10系と同様にDMH17B形ディーゼルエンジン(160 PS)を搭載していましたが、燃料噴射ノズルなどの改良でキハ10系より10psアップの170ps仕様とし、さらに後年その大半が180psのDMH17Cになりました。
キハ20の台車、登場当初はキハ10系と同様の防振ゴムブロックを枕バネに使用するウィングバネ式DT19C・TR49Aを履いていましたが、この車両は複列コイルばねを枕ばねに使用した揺れ枕吊り台車とし揺動特性を改善したDT22A・TR51Aに変更され、乗り心地が改善しました。
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