伊豆箱根鉄道 駿豆線 その2 車両編 part2 3000系 レギュラー塗装
1971年まで導入が続いた1000系に次いで自社発注車両、第二弾として1979年から1997年までに導入されたのが3000系です。東急車輛製造が担当し、3両編成6本が製造されました。伊豆箱根鉄道としては初のカルダン駆動車であり、また初の冷房車でした。ブレーキシステムも同社初の発電ブレーキ併用電気指令式となりました。
主要諸元
最高運転速度 85 km/h
設計最高速度 100 km/h
起動加速度 2.4 km/h/s (高加速SW未投入時) 3.0 km/h/s (高加速SW投入時)
減速度(常用) 3.5 km/h/s
減速度(非常) 4.5 km/h/s
編成定員 455名(座席200名) [3001F: 441名(座席192名)] 〔439名(座席188名)〕
車両定員 148名(座席64名) 〔143名(座席60名)〕※Mc・Tc車
159名(座席72名) [モハ3002: 145名(座席64名)] 〔153名(座席68名)※M車
自重 40 t 〔38 t〕(Mc・M)/30 t 〔28.3 t〕(Tc)
編成重量 110 t 〔104.3 t〕
全長 20,000 mm
全幅 2,900 mm 〔2,950 mm〕
全高 4,246 mm 〔4,241 mm〕
台車 住友金属工業FS372N(Mc・M車)FS072N(Tc車)
主電動機 直巻電動機
日立製作所HS-836-Krb 日立製作所HS-836-Frb
主電動機出力 120 kW/個
駆動方式 中空軸平行カルダン
歯車比 86:15=1:5.73
編成出力 960 kW
制御方式 発電制動併用抵抗制御
制御装置 三菱電機ABFM-168-15MDHA 〔三菱電機ABFM-168-15MDHC〕
制動装置 発電制動併用電気指令式空気制動 (HRD-1D)
保安装置 伊豆箱根式ATS
備考 〔〕は2次型(ステンレス車体)の数値
この車両からかつての西武鉄道の「赤電」塗装から伊豆の空と富士山の白雪をイメージした塗装になり、青は「ライオンズブルー」と呼ばれました。
1979年から1982年まで毎年1編成ずつ増備されたのが1次形で車体は普通鋼製でした。これにより、それまで駿豆線に在籍した1000系以外の旧形車両は大雄山線に転出、もしくは廃車され、駿豆線の編成はすべて20m車体となりました。1988年には一部座席指定の快速列車が登場し、そのために3001Fの中間車モハ3002の扉間の座席は転換式クロスシートになりました。
5次車となる第5編成は1987年に国鉄211系に準じた軽量ステンレス製となり、1両あたり重量が約2t軽量化されました。前面デザインは大雄山線の5000系と同一とされ、側面の戸袋窓の寸法変更、側窓の1段下降式への変更、車端部ロングシートの定員が変更されました。その後、西武701系譲渡車の1100系の入線、7000系の増備が行われましたが、7000系はJR東海への直通運転を前提に増備されていましたが、直通運転計画がとん挫したことから1997年に非冷房の1000系を置き換える目的で3000系第6編成が増備されました。
2012/1/9 三島田町
登場時の塗装だった頃の3001F
2019/1/4 三島 3003F
2021/12/24 三島 3005F(3503)
2007/3/4 三島 3007F
2006/8/10 大仁~牧乃郷 3009F
二次形の軽量ステンレス車体
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B767−281様 こんばんは。なるほど7000系の後に再増備された3000系があるのですね。初めて知りました。伊豆箱根初のカルダン車であることも。
投稿: 細井忠邦 | 2023年12月 4日 (月) 20時14分